i-RAMでWin2kのソフトウエアRAID0(ストライピング)を試してみました。
以前報告しましたiRAM関連ということもありますのでここで報告させていただきます。
2kのストライピング機能については過去ログで何度か報告があり、
速度向上面での効果はまちまちのようです。私の試す限り、
V13(G8VER)オンボードIDEで4.3GBx2のHDDを動かす限りは速度向上幅は1割程度ですが、
ATA133RAID-PCI上では期待通りシングル比で2倍近い高速化ができましたので、
I/Fの性能やCPU負荷によって、どう出るか変わりそうです。
まずはHDBENCH(3.30)の結果を。
溝1RaマザーG8YKK W A2(ITF rev0.04)、PenII SL2S7@366MHz、Win2k SPなし
iRAMで512MBのFAT領域作成、ダイナミックディスク化。
I/Fは特に断りの無い限り、玄人由来と思われるバルクジャンクです。
当然ながら起動阻害対策(または98用BIOS)は必要です。
シンプルボリュームの結果
Read Write I/Fのチップ
92168 33343 SiI3114
105458 33127 SiI3112
109989 101285 SiI3124
101285 93005 VT6421L(SATA部)
ストライプボリューム(2台)の結果
Read Write I/Fのチップ
109989 35176 SiI3114
109989 33562 SiI3112
111182 102296 SiI3124
91346 92168 VT6421L(SATA部) ←なぜかスコアが落ちます・・・。
# UltraATA133 I/Fも使えますが、SATA変換アダプタの律速があるので割愛。
# 複合ボードについてもブリッジで結構遅くなります。
面白いことにReadとWriteでは傾向が異なり、
Writeはストライピングしてもあまり効果がないようです。
一方のReadは110MB/Sくらいで頭打ちになっています。
また、過去ログでは
http://weblabo.griffonworks.net/dorlog/2nddorcom/98maniacs/18454.htmlPCI2スロット使ってそれぞれにI/Fを繋ぐと良いらしいですので、やってみました。
Read Write I/Fのチップ
105458 33343 SiI3112×1枚シンプルボリューム
105458 36954 SiI3112×2枚(片方はIwill製)ストライプボリューム
今度は逆にReadに効果がなく、Writeが(1割程度ですが)高速化しています。
ReadとWriteでは律速の原因が異なるようですが、
識者の方々はどう捉えますでしょうか?
ReadについてはPCIそのものの実効速度に達しているのかもしれません。
http://weblabo.griffonworks.net/dorlog/2nddorcom/98maniacs/22294.html過去ログによりますと、既にWin2kのソフトウエアRAID(ストライピング)利用で
32ビットPCIの限界は115-120MB/Sくらいだと言われていました。
2kのソフトウエアRAIDでのHDBENCHの値を過去ログ検索する限り、
PenIIIなど高速マシンで特に高速化しそうな傾向がありましたので、
PenII@366MHz→河童Celeron600MHzに変えてみましたが、
ストライプボリューム(2台)にて、
Read Write I/Fのチップ
106555 32394 SiI3114
105458 34350 SiI3112
103329 99320 SiI3124
85261 88965 VT6421L(SATA部)
と、かえって遅くなる始末です。orz
PCIバスの速度はCPU速度よりもL2やレイテンシの影響を受けるのでしょうか??
そこで最速だったSiI3124ボードを、
PL-iP3/Trev2+PenIII 1.1G@733Hzで試してみました。
ストライプボリューム(2台)にて、
Read Write I/Fのチップ
114926 106555 SiI3124
116231 113651 SiI3124(さらにINTELSAT 54 00 58 2C 相当を施したもの)
どうにか前述の32ビットPCIの限界(?)付近まで高速化できたようです。
これ以上高速化するためにはPCIバスをオーバークロックするしかないのでしょうけど、
本当にPCIバスの限界なのでしょうか?
もし、それ以外で高速化の余地がありましたらご指摘いただけますと幸いです。