どるこむ仲間の掲示板の方では報告していましたが、マニアックス伝言板の
方にも投稿して欲しいという方がいらしたのと、一応、報告できるレベルに
なった(?)のでこちらにも投稿します。
改造に使用した機種
PC-9821V7S5Z(PCI 1本、空きパターン無し、Intel460FX-66、ベース66MHz)
改造方法
AT互換機のジャンクマザーボードより、PCIスロット部分を切り出して
不要なパターンをすべて取り去った改造用基板を作成。
V7のもとからあるPCIスロット部分の半田面側に改造用基板のPCIスロットの
1つを重ねる形で半田付けする。
必要な信号線を改造線で接続する。
各信号線の処理
GNT、REQ:チップセットより直接接続。
IRQ:改造用基板にもとからあるパターンをそのまま利用。そのため改造線無し。
IDSEL:V7のもとのスロットがAD24に接続してあったので、それに続く形でAD25,26,27にそれぞれ接続。
CLK:もとのスロットのCLKより接続(本来はPLLから取るべき)
動作状況
もとのスロットを0、追加した物をV7のマザーボード側から1,2,3とします。
手持ちのボードがUIDE、2940AU、ミレニアムだけしか無かったのであれですが、
一応、動作状況です。
PCIセットアップディスクからは0,1のみ設定可能。ほかは表示されない。
オプションでスロット数を設定するとエラーになる。
I/OデータのPCIINFOはボード情報がどのスロットでも正常表示される。
UIDEからのbootは0〜3のすべてのスロットにおいて可能。
ただし、2or3に挿した場合は、ドライバをインストールすると95が起動しない。
DOSモード、safeモードの起動は可能。0,1に挿した場合は95も問題なく使用可能。
2940AUは0,1のみで使用可能。2,3に挿した場合はマシン自体起動不可。
bootはSCSIのHDDで使用できる物が無かったので未確認。
ミレニアムはすべてのスロットにおいて問題なく使用可能。
IRQは0〜2はIRQが自動で振られることを確認。
3だけは、いつも0と同じIRQになっている。
(自動でシェアリングしているのかどうかは不明。)
現在、95にてUIDE、2940AU、ミレニアムを同時に使用していますが、上記以外の問題は
出ていません。また、不安定になることも今のところ無いです。
PCIスロット部分だけですが、一応改造箇所の写真を載せていますので必要な方は
アクセスしてみてください(写真がでかいので重いですが・・・)
( http://w3mb.kcom.ne.jp/~capybara/v7pci.html )
- re: 月虹 さん
投稿日:1998年12月01日 20時57分
おお、まさか本当に実行する方がいるとは思いませんでした!
既にパターンのある基板の再利用とはすばらしいアイデアです。
IDSEL は、33Ωくらいの抵抗を間に入れた方が良いかもしれません。
それにしても、PCI はきつめの仕様なんですけども、ムチャしても
それなりに動くもんですねぇ。
- re: AtoG さん
投稿日:1998年12月02日 09時59分
私も同じ様な改造(現時点では実験)をしています、機種はV12/S5R(430FX)です。
私の場合スロットにPCIユニバーサル基板を挿し込み、そこにスロット基板(ジャンクを使用)を取付けていますので、Cバススロットは今有りません(一応蓋が閉まるようにしてあります)その他、だいたいかびばら氏と同じです。
動作状況ですが、持ち合わせがU−IDEとP2しか無いですけど、スロット0,1では正常に作動しているみたいです、2,3に関してはU−IDEでWIN95の起動使用出来ますが、転送速度が落ちる、P2ではカソールが表示されない、と問題が有ります。
PCIセットアップディスクでは、0,1(IDSELが、AD24,25)しか設定出来ませんし、どうもBIOSレベルの問題のような気がしますが・・・私にはお手上げです、まっ2本でもいいか・・・
- re: Noggy さん
投稿日:1998年12月02日 19時03分
すっすごいですね!
私の愛機V10/S(430FX)もPCIが1本なので、K6-233MHz、GA-PIIH8、IDE-98、SC-98IIIという標準的なパワーアップで行き詰まってしまいました。 増設したSeagate ST24520A-7200prmが実力発揮できずに泣いてるし、CD-Rも付けたいし・・・PCIが増えれば全て夢が叶います!
写真のページを見たのですが、あれだけでは私にはどうすることもできません、もっと詳細に解説してくれるページが欲しいです。(せめてGNTやREQ等の制御信号はどこに接続すれば良いのか知りたいです)
- re: Aim さん
投稿日:1998年12月03日 00時58分
す、すごいなぁ。
自分は前にジャンク基盤からPCIをぶんどり、ただ全配線を分岐させるという方法でしくじりました。「全部結線すりゃ動くだろ、動かなきゃ動かないであきらめよう」という決意の元、300カ所にも及ぶ半田付けを行いました。結果失敗です。アホです。むぅ。
- re: AtoG さん
投稿日:1998年12月03日 08時43分
GNT0#〜3#は、82437FXの150,148,146,144pin、REQ0#〜3#は151,149,147,145pinです、0#は既に使われていますので、残りの1〜3#を取り出すのですが、Pinピッチが0.5mmしか有りません、直接リード線をハンダ付けするのは至難の技なので、私はピッチ変換基板(サンハヤトで各種有ります)を切って使っています。
インテルからチップセットのデータを落としておいた方がいいでしょう・・・山猫だったらこんな改造出来なかった・・・参考資料はCQ出版社のOPENDESIGN、No7PCIバスの詳細と応用へのステップです。
- re: 月虹 さん
投稿日:1998年12月03日 16時26分
PCIスロットの GNT=A17, REQ=B18, IDSEL=A26 です。こっちを知りたかった
わけじゃないのかな? でもこれくらい調べられない人はやらない方がいいと
思いますよ。
> Aimさん
PCI は全部分岐じゃダメな事は前にここに書きましたし、GNT, REQ, IDSEL の細工で
信号線的には OK との情報も少し前にここに書き込んだんですが、読まれませんでしたか。
>AtoGさん
GNT や REQ はオンチップの PCIデバイスとかち合っていないのは確認されましたか?
0.5mmピッチの連続した足に半田付けは確かに至難の技で、気合いを入れないと
できません。
PCIスロットから先はデバイス一個、配線長までキッチリ決まっているんですが、
とりあえず使えているって事はちゃんと信号反射されているんですねぇ。
#自分では PCI付き 98 は持っていないので、やりたくてもできません。
- re: Noggy さん
投稿日:1998年12月03日 18時48分
早速CQ出版の「PCIバスの詳細と応用へのステップ」を本屋で買ってきました!
すごくためになりそうな本なのでじっくり読んで勉強します。(「PC−98シリーズにおけるPCI」っていうのもあってちょっとうれしくなりました・・・)
インテルのサイトで430FXチップセットのデータシートを探しているのですが、なかなかみつかりませんね・・・古いからもう無いのかな?
- re: かぴばら さん
投稿日:1998年12月03日 20時55分
いつの間にかレスが付いてた(爆
>AtoGさん
そういう基板有ったんですね。知りませんでした。私は1時間ほどかけて6本の改造線をつなげました。
ファインピッチのICなんて大嫌いだー(BGAのICはもっと嫌い)
山猫は、PCIを4本持ったAT互換機のパターンを解析すればたぶん何とかなると思います。
山猫を使ったAT互換機のマザーが見つかればの話ですけど。
>Noggyさん
チップセット側の写真は、ちゃんと写っている物が無かったのと、改造が下手で恥ずかしいのでのせてません。
詳しい改造方法の方はしばらくお待ちください。そのうち作ります。
そういえば、インテルのサイトから430FXのデータシートが消えてますね。
必要ならばメールで送りますけど?(圧縮して500kほど有ります。)
>月虹さん
確かに規定ではパターン長とか決まっていると思いますが、実際の所、きちんと処理してあるのはCLKだけみたいです。
使用したATのマザー2枚のパターンを調べたところ、AD線などはかなりいい加減なパターンを引いてます。
あと、33MHz程度のバスならば、あまり気にする必要は無いと思います(適当でいいと言うわけではないですが)。