深草サラさん>ご参考にどうぞ
VS20ではCY2265と言うPLL−ICにより、14.3MHzの元クロックから66.6MHzの外部CPUクロックが作られています。しかし、CY2265には他のクロックを発振するモードが存在していてピン入力操作により利用することが可能です。
クロック出力はS0〜2の3カ所のピン入力で行い、組み合わせは以下の通りです。
S2 S1 S0 CPUCLK(MHz) PCICLK(MHz)
0 0 0 33.33 16.67
0 0 1 75.0 37.5
0 1 0 55.0 27.5
1 0 0 50.0 25.0
1 0 1 66.67 33.33
1 1 0 60.0 30.0
各ピンの対応は、S2が5番ピン。S1が15番ピン。S0が16番ピンです。
上記の表を見て判るように、66.6MHzから75MHzに変更するには、S0とS1をそのままの状態にして、S2を1(Hi)から0(Low)に落とせば良い事になっています。
そこで、まず5番ピンを足上げします。次にGNDに落とすわけですが、ちょうどとなりの4番ピンがGNDになっているので4−5番ピンを接続してやります。接続方法は何かの線でもいいし、半田でもいいです。ただ、この作業の際に6番や3番のピンとショートしないように気をつけて下さい。補足ですが、5番ピンは足上げしなくても単に4番とショートさせるだけでいいようです。念のため足上げをするのがベストだとは思います。
後は運を天にまかせて、起動してみて下さい。起動しなければ、即座に電源OFFです。その時は頑張って修復して下さい。
ただ一つ、私の所では不具合がでています。それは32+32の64Mだったはずのメモリーが改造後は48Mに減っていました。(起動時のチェックでもWIN上でも)そこで、いろいろ調べた結果2ndメモリースロットに挿したメモリーの容量が半減しているようでした。つまり32+16と認識されている状態です。メモリーを挿し替えたりしても同じでした。詳しい原因はわかりません。でもたまに64Mと正常に認識します。どっちにしても、気持ちが悪いので、64Mのメモリーを買ってきて1stスロットに挿してます。でも余ったメモリーがもったいなかったので、結局32Mのも挿して64+16(本来32)の80Mとして使用してます。(^^;)もし、改造したならメモリーがどうなったか教えて下さい。
PLLの位置はマザーボードを眺めればすぐわかると思います。あとピンの数え方はもちろん知ってますよね?
あと一つ、同じVS20でも時期によってチップが違う可能性があります。あり得るのが一つ前のモデルであるCY2264がのっている場合です。しかし、2264は2265と互換なので改造方法は全く同じです。(私のVS20は2代目です。)それ以外がのっていた場合はお手上げです。自分でデータシートを探して研究するしかないです。それでは、ご武運を祈ってます。
- re: FUJI さん
投稿日:1999年03月30日 20時37分
NXじゃないのですが、僕のV200MZD2にもCY2265が乗っています。
足上げをして、ベース75MHzで使用しているのですが、特別におかしいところは無いですねえ。
メモリーも64+32の96MHz(SDRAM)で認識されているし・・・。
- re: 深草サラ さん
投稿日:1999年03月31日 00時25分
>豆さん
詳しく解説頂いて、本当にありがとうございますm(_ _)m
本日に早速改造完了致しました(爆)
私のはVS20Cの初期型ですが、PLLはCY2265が乗っていました。足上げは結構大変そうだったので
配線にて4番ピンと5番ピンをショートさせて行いました(^^;
結果はNX掲示板に掲載しておきますので、そちらを参照していただければ幸いです。
なお、豆さんが不具合を訴えていた通りの症状が発生してしまいました。
最初1stスロットに純正32MB、2ndスロットに64MBを実装していたのですが、起動後確認すると
32MBとして認識されていました。その後1stと2ndを差し替えて再起動すると、今度は80MBで
認識したんです(^^;。
再起動後の結果は豆さん指摘通りの結果だったんですが、最初の起動時の32MBがどうもよく
分からないのですが、なんだったんでしょうか?
2ndに挿していた64MBが全く認識されていなかったんだと思うのですが、メモリーの相性だった
みたいですね??