以前、SC-UPU2を使い、250GBのディスクの先頭から32GB以内の部分をWindows NTの起動領域に、残りの部分をテータ領域に使った例を報告しました。
http://weblabo.griffonworks.net/dorlog/2nddorcom/98mania/thread22315.html今回はA100U2Wでこれを試してみました。
A100U2Wでは32GB超のディスクがBIOSから認識できないため、上記の方法はそのまま使えません。ただ、SC-UPU2はA100U2Wより明らかに低速で、しかもACARDのLVD用SCSI-IDEブリッジを接続すると不安定になるため、なんとかA100U2Wにつないだ高速大容量ディスクから起動したいと考えました。
今回は上記で使ったディスクをそのままA100U2Wにつなぎました。違いは、システムパーティションとブートパーティションを別にしたという点です。
http://weblabo.griffonworks.net/dorlog/2nddorcom/98mania/thread22315.html具体的には、古いUltra SCSIの外付けディスクをSC-UPU2に接続し、ここに作成した1MBの領域の中に起動に必要な最小限のファイルを入れました。これらのファイルはWindows NT起動用フロッピーディスクに含めるファイルと同じです。
http://weblabo.griffonworks.net/dorlog/2nddorcom/98mania/thread22315.htmlつまり、起動用フロッピーディスクの代わりに外付けハードディスクを使っただけのことです。このディスクをSC-UPU2に接続したのは、もしA100U2Wに接続するとせっかくの高速内蔵ディスクの動作がSingle-Endedになってしまうからです。手元にないので試せませんでしたが、CHANPON3を使えば1枚で足りるのではないでしょうか。
また、1MBの領域は2つ作成し、一方はWindows NT Serverの、もう一方はWorksatationを起動するようにBoot.iniを編集しました。ただし、Windows 95はこの方法では起動できないので、外付けディスクの残りの部分(といっても大部分ですが)にWindows 95を導入しました。
その結果、A100U2Wに接続した250GBのディスクからWindows NTを起動することができました。今回はSC-UPU2で起動できるように構成したディスクをそのまま使ったので、ブートパーティションが32GB以内に収まっていますが、この方法だと実質的にブートパーティションの大きさが無制限になりそうな気がします(2TB超のディスクが登場するまでは)。また、システムパーティションは当然ながらフロッピーディスク上にも作成できるので、Boot.iniの異なるフロッピーィスクを取り替えることで固定ディスク起動メニューの代わりになります。