[8337]  RaIII100 を造ろう。
投稿者:いーとん さん   2001-01-15 20:13:02
ようやく常用領域に近くなりましたので発表します(笑
ベースモデルは Ra300 相当機で PentiumIII 1.0GHz(100x10) を搭載する事で実現しています。
OS はとりあえず Win98 で Mem=128MB となっています。(通常使用状態は 256MB)

製作に当たって改造(用意)しなければならない点(物)は、
1.PentiumIII 1.0GHz が起動できるようにする。
  #BSEL0 の扱いを FSB=100MHz の設定に改造すれば起動できる様になる。
2.1.0GHz 運用に耐えられる様に VRM を強化する。
  #FET の交換、入力・出力側コンデンサの増量、パターン強化等。
3.1.0GHz 運用(FSB=100MHz)に耐えられるメモリーを用意する。
  #50ns チップが搭載された EDO SIMM 64MBx2枚 で実現しています。
4.VTT 生成電源の冷却。
  #チップセット用のファンクーラーを貼り付けました。
5.FSB=100MHz に改造する。
  #原発乗っ取りにて対応。ソケット化で柔軟に対応(笑
☆これらの項目のすべてが必須かどうかは判りません。

この様に改造された機体での限界クロックは、
A.DOS の起動のみであれば 1143MHz まで可能。
B.Win98 の起動は 1068MHz まで可能。#要室内冷却(爆
C.Super Pi の 3355万桁は 1000MHz で計測するのが限界。
となっています。

さて、おなじみのベンチ結果は、
#VDB16 MCLK:135/GCLK:125 Vsync:off リフレッシュレート:60Hz で計測。

★ ★ ★ HDBENCH Ver 2.610 ★ ★ ★
使用機種 PC-9821RaIII100(PentiumIII 1.0GHz + Intelsat 54 00)
Processor Pentium II 1068.3MHz [GenuineIntel family 6 model 8 step 6]
解像度 1024x768 65536色(16Bit)
Display [X]スタンダード ディスプレイ アダプタ (9821 シリーズ)
Display [X]PC-9821 TGUI968x,Cyber938x,Providia9685 (Trident)
Display GA-VDB16シリーズ
Memory 129,404Kbyte
OS Windows 98 4.10 (Build: 1998)
Date 2001/ 1/15 15:33

SCSI = I-O DATA SC-UPCIシリーズ
HDC = スタンダード IDE ハード ディスク コントローラ

ABCD = IBM DMVS09D Rev 0100
E = GENERIC NEC FLOPPY DISK
Q = PIONEER CD-ROM DR-U24X Rev 1.01

ALL 浮 整 矩 円 Text Scroll DD Read Write Memory Drive
55868 86232 68427 104700 52378 81506 582 156 26596 26528 52505 A:10MB

★ ★ ★ HDBENCH Ver 3.22 (C)EP82改/かず ★ ★ ★

ALL Integer Float MemoryR MemoryW MemoryRW DirectDraw
22921 42767 44947 9457 5159 10218 156

Rectangle Text Ellipse BitBlt Read Write Copy Drive
48790 59922 30253 71 26494 25890 4282 A:20MB

Super Pi 104万桁:4分14秒(起動直後の計測)

#1045MHz, VDB16 MCLK:133/GCLK:123 Vsync:ON Sound:Mate-X PCM, Intelsat 54 00 で計測。
Final Reality
Radial blur, 5N, 40.31, rips, 5.576, Rmark
Chaos zoomer, 5N, 48.06, rips, 2.336, Rmark
25 Pixel, 5N, 699.98, kpps, 22.371, Rmark
Robots, 5N, 92.76, rips, 24.030, Rmark
Fillrate, 5N, 22.33, MPps, 4.832, Rmark
City scene, 5N, 120.86, rips, 29.991, Rmark
Video card bus transfer, 5N, 112.60, MBps, 3.585, Rmark
Direct3D bus transfer, 5N, 88.69, MBps, 7.580, Rmark

Visual appearance, 96.30, percent

Overall 3D, 5.350, Rmark
Overall 2D, 3.956, Rmark
Overall bus rate, 4.784, Rmark

OVERALL SCORE, 4.847, Rmark

#1000MHz で計測。
Super Pi 3355万桁:5時間29分20秒

と、こんな感じです。(3DMark2000 は如何なるクロックでも完走できないので未計測です)
動作にストレスを感じることも無く快適ですが、思ったよりも速くないな...という感想です(笑

#遭遇した珍現象。
当初 Win95 が入っていましたが、テスト段階での PentiumIII850 FC-PGA + MX667下駄 という構成の時に FSB=66MHz ではエラーが出て Win95 の起動が出来なかったのですが、 OC状態では何の不都合も無く動作しました。(FSB=75〜100MHz)
その後 VRM を強化して PentiumIII 1.0GHz SECC2 に交換した後は...FSB=66MHz でしか Win95 の起動が出来ず、まったくOCが出来ませんでした。
この件はなんとなく心当たりが有りまして、K6-2パッチをインストールする事で無事解決しました。
☆ようやく K6-2 に追いついたのか?(笑
その他には Super Pi 1.6万桁の計算結果が0秒なので、いつでも未計算と表示されます。

さて、この改造機を「何に使うの?」というのは聞かないお約束です(笑
という事で長文失礼しましたm(_ _)m
  1. yosh さん   2001-01-15 23:14:48
    1GHzですか、常用おめでとうございます〜
    私はRa20にておとなしくceleron667(66MHz*10)にて667MHz駆動させています
    修復したRa266ではpentium2-400@366で駆動させています
    いかせんハングしては困るので定格動作(?)にしました
    メモリチェックがいい感じになったので気分ほくほくです♪
  2. yosh さん   2001-01-15 23:17:16
    あ、一応自分のOC時の環境なんですが
    PLLで周波数を14〜22MHzまで0.5MHz刻みに出来るように適当に回路作って実験やってます
    でも水晶使ったときみたいに波形が綺麗に出てくれないのが難点ですね
  3. デンドロビウム さん   2001-01-15 23:24:45
    がぁっ!?Σ( ̄□ ̄つ またしても先を越されたぁぁぁぁぁぁ(涙)。何はともあれおめでとうございます〜。Superπなんかはウチの800MHz時と比べてもクロック比に近い割合で上がってますが、やっぱりFinalRealityとかはそれほど変わりませんね(^^;;)。

    ・・・FC-PGAの100MHz×10があればウチのRa20でも1GHzいけるのに・・何故出さんIntel!!
  4. Azo さん   2001-01-15 23:34:14
    Σ( ̄▽ ̄;) ̄;) ̄;) ̄;)  う〜ん、すごすぎ。

    #私のRa40は、FSB=66でこれからもおとなしく逝きたいと・・・
  5. 98 さん   2001-01-16 00:06:33
    ううむ、ついにPenIII1GHzをMATE-Rで達成ですか・・・かなり大掛かりな仕掛けで
    すが(笑)FSB100で常用できるのがすごいです。

    #うちのRa300はごく標準(?)のPentiumIII800@533だなあ。
  6. バイザー さん   2001-01-16 01:46:23
    子細なご報告ありがとうございました。だいぶ手を加えていらっしゃいますね。
    きちんと余裕を持った形でパワーアップなさっているところがすごいと思います。
    (・・・・見習わなくては)

    ウチのRa20/N12も無事にPenIII850@566で動作していますので、FSB100なFC-PGAの1GHzが
    出てきたら試してみたいですねぇ。でももう出ないかなぁ?
    (白箱は今日も中古で発見したんですけどねぇ・・・・・)
  7. Ζ(ゼータ) さん   2001-01-16 10:32:06
    お見事にございます!終始驚かされながら投稿を見させて頂きました。 (笑
    私もMS600などを使って実験を考えておりますが、666MHzが積の山でしょう。
    デンドロも頑張ろう〜。(でも頑張られるとますますデンドロも遠くに・・)
  8. いーとん さん   2001-01-17 00:03:42
    VRM の強化に関してはオンボードをすべて取り払って外部モジュールに任せる手も有りなのですが、初号機なのでオンボードにこだわって見ました(笑
  9. 我孫子・A・我孫雄 さん   2001-01-17 00:22:23
    す、すごいよ!いーとんさん!!(爆)
    基礎を固める、と言う所が常用作動のポイントですね。

    >A.DOS の起動のみであれば 1143MHz まで可能。
    なんだかこれってカッパーマインコア自体の限界に近いような気がしますが、、、(汗)
    Tualatinが、出てきたらもう一声、行くかもしれないですね。
    目指せ1,2G!!(爆)
  10. ペンチアム さん   2001-01-17 00:32:19
    TualatinはP6バスながらディファレンシャルクロック…(死
    デスクトップ用は出ないかも…
    いいさ、PowerLeapやメルコがSloket作ってくれるのをまとう(^o^)

    それにしても、1GHz常用とは感服いたす限りです。
  11. まりも さん   2001-01-17 03:41:26
    PCIクロック 50MHz動作で、SC-UPCI大丈夫なんですかね(^^;。確かにG8YKKマザーボード自体はオーバークロックにめちゃ強いんですが、うちではSC-UPCIでデータバケ起こしちゃいました。初期の製品だからか…。
  12. いーとん さん   2001-01-17 14:36:34
    それぞれが2MB〜6MBのMP3ファイルを19個ネットワーク経由でコピーして全てのファイルを元のファイルと比較してみましたがデータ化けは出ていない様です。
    稼動状態に入ってから今日で5日になりますが、その間の度重なる再起動等でもレジストリの破壊は発生していませんから大丈夫な様です。
    ☆1143MHz で起動させようとしましたら一発でレジストリが壊れましたが(笑
  13. まりも さん   2001-01-17 14:41:54
    ベース104MHzOKなメモリはあるので、あとはSC-UPCIを買い直す…のもばからしいので、U2なやつにしますか(^^;。内蔵LANも心配ですが、新しいリビジョンのチップが載っているマザーボードのほうがよさそうかどうか…。
  14. FUJI さん   2001-01-17 20:18:22
    う〜ん、凄い・・・FSB100MHz常用と言う所が驚きです。
    バンシーがPCICLK50MHzで頑張ってくれるのは、解りますけどSC-UPCIまでもとは・・・。
    53C875なSC-UPCIより、53C895なウチのU2板(U2PCI,UPU2,)は少し耐性が落ちるのかな。
    PCICLK46MHz辺りから挙動が怪しくなることがあります。(BIOSが上がらなかったり、データ化けしますから・・・)個体差かな?
    ソケ7じゃ到達不可能な領域ですね、1GHz・・・。
  15. 我孫子・A・我孫雄 さん   2001-01-18 02:51:50
    >TualatinはP6バスながらディファレンシャルクロック…(死
    うぐぅ、、そうだった、、、(TT)
    かっぱーまいん−Tに訂正しよ、、、(爆)
  16. i96968 さん   2001-01-18 16:01:07
    すごいです〜。尊敬。
    1GHz常用が98で…しかも常用に耐えうるしっかりした強化。素晴らしすぎます。
  17. いーとん さん   2001-01-18 16:16:06
    > しかも常用に耐えうるしっかりした強化。
    結果は1ヶ月後、3ヶ月後、半年後、1年後...ですね(爆
    3ヶ月後の生存確率はどの位だろう?(50%以下だと考えてますが...)
  18. 新グラデスト さん   2001-01-21 00:10:06
    最強の98・・・これはすごいですね。
    CPUはPentiumiii 1GHzだけどメモリはSIMMってアンバランスもいいですね。(笑)
    ベース100MHzに耐えられるU2SCSIカードがあればHDBENCH2.610のALL60000も夢ではないかも・・・
    私は定格Celeron733のALL40000でギブアップです。