V20についてはよく知りませんが、MIDIについてなら・・・
MIDIというのは、本来は電子楽器を接続して動かすプロトコルの規格のことですが、普通MIDIファイルというと、スタンダードMIDIファイル(*.midなどの拡張子をもつファイル)をいいます。
昔は楽器を自動演奏させるのにはシーケンサーというものが必要だったのですが、スタンダードMIDIファイルはこれをパソコンなどにも扱えるようにデータ形式を定めたものです。
MIDIの楽器配列(どのチャンネルでどの楽器の音を鳴らすか)の規格にはGM(General MIDI)規格、GM2規格、ヤマハのXG規格、ローランドのGS規格などがありますが、パソコン用の音源の大半はGM規格です。外付けデスクトップ音源の大半もこの形式をサポートしています。
これは楽器の音色と演奏情報のみからなるファイルですから、WAVファイルなどのPCMファイルと異なり、パソコンにつないだMIDI楽器がなければパソコンだけでは演奏できませんででした。
しかし、パソコンなどの機器の進歩により、GM規格(128種類の楽器音をもち、16音以上同時再生できる)音源の機能ならば、MIDI対応電子楽器(シンセサイザ、デジタルピアノ、シンセモジュール、デスクトップ音源など)に頼らずともサウンドカードやマザーボード上のチップ上でも実現できることになったことから、MIDIファイルがWindowsなどでもサポートされるようになり、パソコンだけで演奏させることも可能になったというわけです。
最近のパソコンのCPUパワーが実現した、パソコンのPCM音源を利用したソフトウェア音源というものなら、音源チップすらいらないですね。MIDI初期のデジタルシンセユーザから見れば隔世の感・・・
もちろん、BGM程度なら、サウンドカード+ソフトウェア音源で十分です。なにしろ演奏情報だけなので、サイズもMP3なんかに比べてはるかに小さいので、Webなんかで音楽を鳴らすには便利なことも多いですから、認知度も上がってきましたね。
V20って、標準でローランドのVSC88もしくはマイクロソフトのGS互換音源という音源がインストールされていませんでしたか?(すみません、よく知らないもので)
もし入っていればダブルクリックするだけでメディアプレーヤーで聞けます。
入っていなければ、シェアウェアのソフトウェア音源をインストールするという手があります。
WinGrooveという有名なソフトウウェア音源があります。作者が組み込み物議を呼んだある機能により、ネット社会でバッシングを受けたこともありますが、今は組み込まれていないはずだし、ソフトウェアとしてはよくできていると思います。うちの9821Xs+PODP83MHzでも十分に鳴っていますから、V20ならばっちりでしょう。作者のホームページはここです。
あざらしのページ
http://www.wg7.com/ ここからは個人的な見解ですが、データ製作者が気合を入れて作った(音源指定などのある、作品としての)MIDIファイルを本格的に聞くならソフトウェア音源よりもMIDIインタフェイス&外付け音源のほうがいいと思います。最近のサウンドカードやソフトウェアMIDI音源はなかなかいい音になっていますが、エレクトリックギターの音なんかはまだ外付け音源には太刀打ちできません。
外付け音源はヤマハ(MU128など)やローランド(SC-8850など)といった楽器メーカーが販売しています。外付け音源はカシオなどの電子キーボードなどのような「GM」マークの入った楽器がおありでしたら、GM音源として機能しますのでそれでもかまいません(ただしほとんどの場合専用MIDIインタフェイスのみ接続可能)。
接続するパソコン側のMIDIインタフェイスについてですが、本格的な専用のMIDIポートをもつインタフェイスカードのほかに、外付けデスクトップ音源ならシリアルポート接続をサポートしています。最近の流行はUSBインタフェイス接続でしょう。また、ほとんどのサウンドカードのジョイスティック端子も、専用のケーブルを使えばインタフェイスとして使用できます。