[5165]  K5クーラーの性能について
投稿者:ユーマ さん   2000-07-11 12:50:14
 題名のクーラーをHK6−MS333に熱伝導シートで取り付けようと思うのですが
性能的に大丈夫でしょうか?あと、熱伝導シートで取り付ける点についても。
といいますのも、先日見つけたショップの店員に聞いてみたところ
「熱伝導シートはあまり伝熱性が良くないから、固定するには何も付けずに金具で取り付けた方がいい」
との旨言われまして、金具部分の長いクーラーを薦められたのですが
下駄の高さも判らなかったし、値段的にも高かったのでそのまま帰ってきてしまいました。
過去ログで調べようにも停止中のようなので、識者の方にご教授お願いしたいです。
よろしくお願いいたします。
  1. Ζ(ゼータ) さん   2000-07-11 17:47:32
    表題のCPUクーラーについてですが(SANYOのアレかな? (汗 )、性能的には結構良い様です。
    多分、クーラーの性能で見たらMS333標準のものよりも十分に冷えると思います。

    ですが、熱伝導シートなどを介してクーラーを付けたり、金具で固定しようにもうまく固定する事ができなければ
    クーラーの性能がアップしても、以前の冷却力よりも大幅にダウンしてしまうと思います。
    クーラーとCPU間の熱伝導はかなり重要で熱伝導シートでも駄目と言う事は無いと思うのですが、
    シリコングリスなどと比べると大幅に劣る様な印象が有ります。
    また、CPUクーラーをしっかりとCPUに密着させる事は非常に大切で、CPUクーラーがしっかりくっついている
    様に見えても、もう少し力を加えてみっちり固定して上げるだけで大分冷却能が上がった経験が有ります。
    (これはしっかりと密着する事によって隙間や空気が入りにくくなるものと個人的には結論しております)

    以上の私的な経験と憶測から判断すると、さしあたってクーラーを交換しないと安定しない、どうしても
    交換しなければいけない理由が無い限りは交換の必要性は薄いかな?と思います。
    せっかくCPUクーラーを買って、それが標準のものよりもかなり高性能だとしても、それの固定の仕方で
    下手をしたら冷却能が下がってしまうあるいはあまり変わらないと言う事もあり得てしまいます。
    もし、しっかりと固定する事が可能でしたら、クーラーの交換は非常に有意な冷却能向上の方法なので
    やってみる価値は有ると思います。

    クーラー交換と言う積極的な方法と違って、少し消極的な方法になりますが標準のクーラーを外して
    シリコングリスを少し高価なものに変えて、薄く塗り直してみる。
    などの方法でも、若干冷却能が向上すると思います。
    また、K6シリーズですとプレートの外側の方がへこんでいると思います。
    そこをシリコングリスなどで埋めてしまい、シリコングリスと言う非常に効率が悪い媒体を介してでも
    クーラーとの接地面積を増やしてやると言うのも一つの手段だと思います。
    シリコングリスはできれば良質のものを。そして、できるだけ薄く塗ると言うのが良いと思います。
    たくさん塗りすぎると言うのは逆効果なので、その点を注意してシリコングリスを塗り直してみる
    と言うのも消極的ながらも手軽な方法かと思われます。
  2. ユーマ さん   2000-07-12 19:31:07
     Ζ(ゼータ)さん,詳細なレスありがとうございます。勉強になりました。
    交換する理由は,クーラーが発する騒音です。音楽を聴きながらPCを使う身としては
    耐え難いものがありまして…。
    M/Bが温度監視ソフトに対応している様なので,それで様子を見ながら使ってみようと思います。
  3. 土野明日香 さん   2000-07-12 23:12:18
     どもどもっ★土野明日香です。

     この辺は、普通のユーザーでは殆ど直接測定して証明することのできない観念的な分野になってしまうのですが。
     ヒートシンク側だけでなく、CPUに付属のヒートスプレッダも実はけっこうデコボコしていることが多く、完全にぴったりと密着させることはなかなか難しいです(もし両者が完璧に平面だったとしたら、ヒートシンクとCPUをすりつけた後、逆さまにしても、ヒートシンクは落ちないはずです)。

     一応、数字を挙げておくと、空気の熱伝導率は0.024、これに対して普通のシリコングリスが約0.8(値段の高いグリスでも約1.0)、CPUやヒートシンクに使われるアルミは236です(数値が大きいほど熱伝導率が良い=熱を逃がしやすい)。

    #ちなみに銅はなんと403です。1万円以上する高級?ヒートシンクで99.99%銅を使ったものがありますが、銅はシリコングリスの400倍以上熱伝導率がよいということですね。

     つまり、本当なら何もない(アルミのヒートシンクとアルミのCPUスプレッダが完全に密着する)方がいいのですが、実際には空気が入ってしまうため、空気よりはましということで、シリコングリス等を塗り、熱伝導率を多少高めているわけです。
     ですから「グリスがよい」ということでゴテゴテと厚塗りし、CPU(アルミ)とヒートシンク(アルミ)が直接接しないようにしてしまうと、これは逆効果であることは容易に納得いただけるでしょう(通常「できる限り薄く塗って下さい」と言われているはずです)。

     一方、安易にグリスに走ることを嫌って、CPUとヒートシンクに「鏡面研磨」という処理を掛けて密着させているユーザーもいます。
     文字通り「鏡面になるまでツルツルに磨き上げる」という意味なのですが、これは慣れていないとなかなか大変ですね。
     ただし上手くいった場合、その効果は抜群ですから、チャレンジする価値はあるかも知れません。
  4. GEROH さん   2000-07-14 17:00:21
    CPUとヒートシンクを引っ付くようになるまで磨くとはもうそれは職人芸ですね。
    これは他の物で練習しないとやばそうですね。
    やはりスパコンとかそういう風にしているのでしょうか。(水冷だったらあまり必要ないかも)
    ところで、鏡面研磨をすれば通常の使用ではファンは必要なくなるのでは?そのところはどうでしょう。ノートとかファンを切って電池を持たせるってこともできそうですが。
    ごみでした
  5. ユーマ さん   2000-07-15 00:30:28
     やっと昨日買ってこれて,先程取り付け作業が完了しました。
    土野明日香さん,ありがとうございます。とても高度な技ですね。GEROHさんの書かれている通り,職人芸と云うか…。私は,全然初心者の部類なのでとても出来そうにありません。でも,今後に役立ちそうな知識なのでとてもありがたいです。
     動作報告ですが,買ったのは表題にある通りSANYO社のK-5です。それを熱伝導シートで付けました。起動から約1時間が経っていますが,温度は37〜38℃辺りで落ち着いているので大丈夫のようです。交換の理由だった騒音に関してですが,とても静かになってびっくりしております。電源のファンやHDDのアクセス音が逆に目立つようになった程で,とても満足してます。ありがとうございました。
  6. みやた さん   2000-07-15 23:07:58
    GEROHさん:
    >やはりスパコンとかそういう風にしているのでしょうか。(水冷だったらあまり必要ないかも)

    スパコンじゃないですが、私が働いている会社に入っている大型のメインフレーム(2台)だと、普通のPCで使ってるようなCPUヒートシンクのみのようで、本体の背面にクーラーの室外機についているような大きなファンが数台付いてました。
    PCサーバも見てみたのですが、CPUヒートシンクのみで背面に大きなファンがついているだけでした。
    24時間体制でコンピュータルームの温度管理をしているので熱暴走には至らないようです。
    どちらかと言うと本体の熱よりも、ディスクアレイ(HDDが数十台入ってます)からの廃熱のほうが凄いです(^^;