[14891]  9821 Ra266 CPU換装
投稿者:YAMA さん   2006-06-30 10:30:01
こんにちは、宜しくお願いします。
当方9821 Ra266(詳細型番不明)を業務でどうしても使用しなければならなくなり、WIN2000で環境構築しました。
しかし、当然のことながら動作が遅いためCPU交換をしようと情報を集めました。
動作クロックのジャンパーピン設定は詳細に出てきましたが、スロットの電圧についてはどこにも出ていませんでした。
現在のCPUは Pentium2 80522PX266512 SL2HC 18340359-0327 Philippines となっています。
手元にとりあえずあるCPUは Pentium3 450/512/100/2.0V S1 99290644-0262 MALAYです。
P3は2Vなのはわかるのですが、P2や98マザーの電圧はどこかに出ているか、もしくはお分かりの方のご指導をお願いいたします。 
前の書き込みのRa300とは、ジャンパーピン設定違いだけの気がしますが、この機種はセレロン未対応だが、キャッシュコントローラーで対応とも出ていました、対応CPUの多い機種のようですが、交換チップはセレロン対象外で考えていますので、ご指導宜しくお願いします。
  1. YAMA さん   2006-06-30 10:37:19
    追加情報
    マザーボードの型番は G8YKK Z A3と思われます。
    宜しくお願いします。
  2. KAZZEZ さん   2006-06-30 11:27:16
    どの程度のスキルをお持ちなのか分かりませんが、
    ITF書換えなし、半田ごてを使わない前提とします。

    Ra266は出荷時期によりCPU交換の勝手が違います。
    まず[HELP]+[ESC]+[1]を押しながら起動し、
    本体のITFリビジョンを調べてみてください。

    (恐らく)0.01以下であれば、Pentium3 550MHz版が使えます。
    ただしベース66MHzですので366MHz駆動となります。
    Celeronを選択肢から外すとなると、この場合はそれが限度です。

    もし0.02(以降?)であれば話はだいぶ変わります。
    Slot1版のPentium3は(一部の初期カッパーマインを除き)そのままでは使えません。
    FC-PCAに対応したソケット370変換下駄(PL-iP3/Tなど)を用いて、
    FC-PGA版のカッパーマインコアPentiumIIIが使えると思います。
    その場合、1.1GHz版で733MHz駆動、1GHz版で約666MHz駆動となりますが
    これらのCPUは流通が少ないので、850MHz版(566MHz駆動)が現実的です。

    もし修理品などでマザーが交換されている場合は
    ITFリビジョン番号との関係はこの限りではありません。

    > スロットの電圧
    マザー上のVRMが自動生成しますので特に気にする必要はありません。
    ただしロットによっては本体VRMで1.8V未満を出せないものがありますが、
    2.0VのPentiumIIIを使うのであれば問題はありませんし、
    もしCoppermineが動く本体であればFC-PGA変換下駄をVRM付きのもの(PL-iP3/Tなど)
    にしておけば大丈夫だと思います。

    > 当然のことながら動作が遅いためCPU交換をしようと
    用途とメモリ容量によるところも大きいと思います。
    もしOfficeXP以降でいくつもアプリを開くのであれば、
    256MBでもスワップがきついかもしれません。
  3. KAZZEZ さん   2006-06-30 15:13:05
    > 1GHz版で約666MHz駆動となりますが これらのCPUは流通が少ないので、
    あ、もちろん1GHz版というのはベース100MHz用の1GHz版の場合です。
    133MHz用は普通に出回っていますが、500MHz駆動になってしまいますよね。

    > 手元にとりあえずあるCPUは Pentium3 450/512/100/2.0V S1 99290644-0262 MALAYです。
    とりあえずこれが動けば0.01以下のITFではないかと思います。ただし
    300MHz動作になりますから、266MHzと比べて体感はほとんど変わらないと思います。
    もちろんSSEに対応するという利点はありますが。

    それとWindows2000を実用的に動かすには最低でもメモリ128MBは必要ですが、
    Ra266でそれ以上増設するには一枚あたり64MB以上のSIMMを用意する必要があります。

    あと考えられるのは高速なSCSIやATAボードを増設し、
    高速なHDDを使うことではないかと思います。
  4. YAMA さん   2006-06-30 16:34:50
    早速の回答ありがとうございました。

    >まず[HELP]+[ESC]+[1]を押しながら起動し、本体のITFリビジョンを調べてみてください。
    これが何度トライしてもだめで、ブートしてしまいました。
    結果
    正常に動作しましたが、クロック299です、ジャンパー設定は有効にならないのでしょうか?
    メモリーは96Mですので少々少ないと思います。
    電圧の問題が一番心配でしたので、ほっとしていますありがとうございました。
    追加の結果は又後ほど書きます。
  5. KAZZEZ さん   2006-06-30 17:02:39
    PentiumIII/450MHzがそのまま動いたのでしたらCoppermineは考えなくても良さそうですね。
    550MHz版のPentiumIIIを366MHzで使うしかないと思います。
    もっとも450MHz版(300MHz運用)からの交換ではあまり大きな差はないかもしれませんが・・・。

    なお299MHzでしたら66.6MHz×4.5倍ですので便宜上300MHzと表現しています。
    倍率設定ジャンパはごく一部のCPUでしか効きません(普通は無視されます)。

    > メモリーは96Mですので少々少ないと思います。
    やはりそれが主な原因ではないかと思います。
    メモリが少ないとCPUを変えても速くならないないかもしれません。
  6. maya さん   2006-06-30 20:14:15
    VRMのFETや3端子のレギュレータにヒートシンクを付けましょう
    #CPUを交換すると電圧や消費電力は下がっても消費電流はあがる場合が多いので発熱がかなり増えます

    内蔵IDEに高速なHDDを付けてもほとんど速度向上には寄与できないのでPCIにATA/SCSIカードを付ける方がよろしいと思います
    NarrowなSCSIカードでしたら最近は「ジャンク扱い=ノーチェック」で大量にでていますのでそれを購入して利用しても良いと思います
    #個人的にはSC-UPCIのUW-SCSIカードが安く手に入ればリース落ちのSCA80PINのHDDを付けて満足しますが(この場合はHDDがとてもうるさいことはあきらめて)

    メモリ増設ですが72pinSIMM ECCかパリティー付きを要求されますのでイマドキのメモリと比べるとかなり割高です

    あと、クロックダウンをしているからファンレス構成が安全とは思わないでください、一応CPUまわりにはファンを配置することをおすすめします
    電源も経年劣化などで使えなくなる場合がありますがATX電源をそのまま使えますからほとんど問題は発生しないと思います
  7. zaf さん   2006-07-01 00:03:51
    >これが何度トライしてもだめで、ブートしてしまいました。

     テンキーの[1]を押してるなんてことは無いですよね?
  8. YAMA さん   2006-07-01 09:51:45
    zaf様 ESCの横の1のキーですが・・・・違いますか?この機能は初めてなので。
    KAZZEZ様 ESバージョンの存在を知りましたが、何か特徴は有りますか?
    P3500も動作しました、今度秋葉原で550探して見ます。

    もう一点、P2では、ジャンパー設定は有効にはなりませんか?お教えください。

    maya様 ヒートシンクの型番や、端子のレギュレータの特徴などおしえていただけますか。
  9. maya さん   2006-07-01 13:00:20
    http://byoujyaku.web.fc2.com/DSCN4254.JPG
    赤く囲った2個の部分に対して放熱対策を行った方が良いと思います
    3端子の方がすでにアルミU字型のヒートシンク(の様なものを)を付けていますがP-III/550では問題はあまり発生しませんでした
    P-III/700カッパーマインコアにしたときはすぐに手で触れないほど発熱をしたのでこちらへの放熱対策は(予防的な意味を含めて)必須だと思います
    コンデンサを張り替えるなども行った方が良いですが、これでしたら比較的に簡単にヒートシンクを取り付けられるのでおすすめします
    できればファンをおいて風が当たるように配置するとよろしいかと思います
  10. KAZZEZ さん   2006-07-01 13:04:53
    ESは私は持っていません。あえて特徴を言うなら
    〜ES と、末尾にESが付いていることくらいだったと思います。
    # もちろん「PHILIPPINES」は除きますが。
    普通のCPUではないので、知らない人が使えばむしろ低クロックで動かす
    可能性が高い事から、あったとしてもジャンク扱いではないかと思います。

    PentiumIIで倍率変更可能なものは初期のもので、
    333MHz以下のものであればどれも変更可能だそうです。
    350・400MHzはロットにより変更可能な物とそうでないものが混在しています。
    有名なところではSL2S6やSL2S7は倍率変更可能なようです。

    ただしその場合も366MHzが最高で、400MHz以上に設定しても動きませんから
    PentiumIII/550を使った方がSSEが使えるだけマシかもしれません。

    なお、2.0VのPentiumIIやPentiumIIIを使う場合は本体VRMまわりの
    消費電流の規格から、たぶん400MHzくらいが限度ではないかと思いますので、
    無理にES版CPUを使う必要はないと思います。

    また、ESだからといって必ずしも高倍率が出せる訳ではありません。
    ES版PentiumIII(Katmai)の中には、MATE-Rで最大533MHz出せるものも
    あるそうですが、仕事で使うのでしたらそのような無理はさせるべきではありません。

    > ESCの横の1のキー
    当方のG8YKK W・A2(ITF 0.04)ではテンキー・フルキーとも有効でした。
    もちろんこの場合もメモリカウントが終われば普通に起動するので
    その間に読み取らなければなりません。
    またフリーソフトITFCHECKを利用するという手もあります。

    あと既にご指摘がありますが、
    > レギュレータの特徴
    私はFETについては良く存じませんが、たぶんレギュレータは
    EZ1084と呼ばれる、IDEコネクタ近くの飛び出た部品です。
    穴の開いた金属部分にヒートシンクをネジ止めします。
    IDEコネクタが近いので、何らかの拍子にフラットケーブルが引っ掛かり
    折れそうですので、プライマリIDEは使わないのが無難かもしれません。
  11. zaf さん   2006-07-01 22:55:27
    大汗 テンキーでも大丈夫なのですね。とんちんかんなコメントしてしまい申し訳ありません。テンキーの方はダメと思いこんでおりましたです (_ _)
  12. YAMA さん   2006-07-04 09:48:26
    maya様:画像ありがとうございました。
    ITFCHECK使ってみました。結果、0.01と判明しました、KAZZEZさんご指摘の通りで驚きました。本日、P2400届きますのでテストしてみます、P3 500も問題なく330で動きました、このくらい違うとはっきり早くなった気がしました。もう一台のRa266に98がインストールしてあり、それはかなり快適でした。
  13. maya さん   2006-07-05 13:58:42
    P2-400MHzは倍率固定のCPUでFSB100MHzだったと思います。
    P-2系で倍率が非固定のCPUはP2/333MHzが最後だったかと思います
    333MHzも固定版と非固定版が混じっているので選別が面倒ですが

    >折れそうですので、プライマリIDEは使わないのが無難かもしれません。
    SC-UPCI(UW-SCSI)でCD-ROMをセカンダリIDEに接続しているのでほとんど使いませんでした、ですのであんな廃品から回収したようなヒートシンクを取り付けております。

    あと、書き忘れましたがNICのチップのi82557は発熱が大きく壊れる場合があるので、ジャンクマザーからチップセット用ヒートシンクをはがしてきて両面テープで貼り付けておくと気持ち分安心できるのではないかと思います
  14. YAMA さん   2006-07-05 14:33:24
    結果報告
    デフォルトのPentium2 80522PX266512 SL2HC 18340359-0327 Philippines ですが、他のサイトではオーバークロックで起動すらしなかったとの報告がありましたが、やってみました。
    結果4.5倍で341.12MHsと表示されおどろいています、あたりのチップだったのか、5.0倍にしたところ130MHsと表示され5倍なのにへんでしたが、発熱量も少なかったし、動作も遅いので結果は正しいのかも。
    P2 400はおっしゃる通り固定で266でしか動きませんでしたので、P3 550かセレロンに下駄を探します。
  15. YAMA さん   2006-07-05 14:55:09
    訂正
    先ほどの結果は測定誤りだったようです、300で安定して動作しています。
  16. KAZZEZ さん   2006-07-05 18:13:20
    > P2 400はおっしゃる通り固定で266でしか動きませんでしたので
    CPUを注文するときは普通はロット指定なんかはできないので、変だなと思ったのですが、
    やはり倍率固定ロットが来てしまいましたか。

    > P2-400MHzは倍率固定のCPUでFSB100MHzだったと思います。
    基本的にはそうなんですが、前述の通り、
    PentiumIIの400MHzでSL2S7ロットは数少ない倍率可変ロットで有名です。
    これを366MHz駆動させるのはRa266の定番パワーアップの一つです。
    (前述の通り、400MHzに設定しても動きません)
    うちのRa266でもP2 400(SL2S7)を366MHzで駆動させています。
    逆を言えば、それ以外のロットのP2 400は倍率固定と考えた方がよさそうです。

    >セレロンに下駄を探します。
    Slot1版のCeleronが見つかれば下駄は不要だと思います。
    たしか433MHzまではSlot1版が出回っていました。

    Ra266でMendocinoコアのCeleronを使う場合、オンボードVRMの消費電流の規格から
    どのみち433MHzが限界なのです。特に533版は不安定という報告が多いです。
    下駄を使って466-500MHz版のCeleronを動かす場合は、maya氏のおっしゃるような
    FETやレギュレータの発熱対策は必須です。
    もっとも、仕事で使うのでしたらそのような無理はすべきではないのですが・・・。
  17. YAMA さん   2006-07-07 18:23:48
    すいません追加質問です。
    メモリーが192M有るのに、96Mしか表示されないのはなぜでしょうか?ご存知のかたお願いします。
  18. KAZZEZ さん   2006-07-07 21:14:40
    そういえば、最初から2枚1組で売られているようなSIMMは、
    2枚合計での容量がそれぞれのSIMMに印字されている製品があります。
    これを勘違いするとちょうど半分の容量しかないような錯覚を受けることがあります。
  19. YAMA さん   2006-07-08 08:18:34
    KAZZEZ 様
    ありがとうございました、ご指摘のとおりでした、2枚はずして64Mと書いてあるセットにしたら、表示は64Mそのものでした、セットの表示とは思いつきませんでした。
  20. YAMA さん   2006-07-10 09:13:51
    最終報告
    本日P3 550に交換しました、無事起動し366で快適に動作しています。
    自宅のRa266もP3 500に交換しこちらも333で快適に動作しています。
    366では、オープンオフィスの漢字入力も、何とか使用できるレベルになりました。
    皆様のご指導に感謝しこれで一旦閉めさせていただきます、ありがとうございました。