「参考資料(その3)」
「98Pro(St)のまとめ」
「98Pro(St)」ユーザのみなさんからお寄せいただいた非常に貴重なデータをあわせ、
現在のところ判明している情報をまとめてみました。
「St15/L16」
BIOSリビジョン: 0.12
製造時期: 1996年 1月 〜 3月製造
(< 製造番号の上二桁は 「61」 〜 「63」)
High Speed Boot プログラム 「HSB.EXE」使用不可
環境再構築コマンド 「REBOOT.EXE」使用不可
機種固有の不具合あり
(PCIバスを含めた、本体側における一部のデータ転送速度に問題がある)
「St20/L16」
BIOSリビジョン: 0.06
製造時期: 1996年 4月以降( 〜 11月製造)
(< 製造番号の上二桁は 「64」 〜 「6Y」)
High Speed Boot プログラム 「HSB.EXE」使用不可
環境再構築コマンド 「REBOOT.EXE」使用可能
(< 「REBOOT Ver1.21」以降、対応機種に含まれています)
機種固有の不具合なし
(PCIバスを含めた、本体側における一部のデータ転送速度に問題はない)
(< なぜか「St15」と比較した場合にBIOSリビジョンが下がっているかのようですが、
これは、「St15」と「St20」とをそれぞれ「異機種」とみなして、
新たにリビジョンナンバーが振られたものと推察されます)
なお、ここでいう製造番号とは、本体背面や保証書に記載されているもの指します。
(上記以外の機体がございましたら、ぜひお知らせくださいませ m(_ _)m 。
但し、修理品や
いわゆる「リワーク品」は除きます(< あくまで参考データとしては、適切であるとはいえないため))
「St15/L16」と「St20/L16」との違い
当方所有の実機にて、
双方を見比べてみた時の違いを挙げておきます。
「OSC」の型番について
「St15」
「KYOCERA KX0−CH1−TS 60.0000MHz」
「St20」
「TOYOCOM TCO−711A 66.667MHz」
「OSC」の位置は、「メモリドーターボード」用スロットの近辺にあります。
なお、「VRM」(Voltage Regulator Module)につきましては、
「St15」「St20」ともに同一のもの(VXI社製)が搭載されています。
「機種固有の不具合の有無」について
「St15」と「St20」とで
「チップセットのリビジョン」が異なっていることが、その原因として挙げられます。
「St15」や、AT互換機を含む「PentiumPro 150MHz搭載機」は
「Intel 82450KX(Orion)搭載機」としてみた場合にも「最初期」のマシンに該当するため、
バグ付きのチップセット(リビジョン「A2」以前)を採用しているとみて
ほぼ、間違いないと思われます。
残念ながら、「St15」上では
ソフトウェアリセットによるウォームブートが使用できないことから、
MS-DOS上での「INTELSAT」による設定変更を生かしたまま
WindowsNTを起動させることは出来ないようです。
(当方も、「REBOOT Ver1.20」以降のリビジョンを全て試してみましたが
「St15」上では、いずれも動作しませんでした... )
したがって、現在
WindowsNT上においては
「WildCatOverDrive For NT」(powerx さん 作製)により、
「St15」のみが抱える「機種固有の不具合」を解消(< より正確には、軽減)しております。
ちなみに「PC-9821 PentiumProマシン」では、「St20/L16」と
「Rv20/N20」(< 最終版である「REBOOT Ver1.28」で、対応機種に含まれています)
のみが「REBOOT.EXE」に対応しています。
なお、「St15」のみが抱える「機種固有の不具合」につきまして、詳しくは
「MATE-R、98Proユーザの掲示板」
(>
http://thor.prohosting.com/~magesaga/cgi-bin/mate-r/gwbbs.cgi )の過去ログにおける
「St15のCPUとINTELSAT」 投稿者:TAK さん 書込日時:2001/01/07(Sun) 13:12
に対する、当方のResを御参照くださいませ。