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Rv20 Rs20でPPGA Celeron Dual
投稿者:StrayCats さん
2002-05-19 17:46:32
この掲示板のthread number 12489を参照しながら,PL-Pro/IIの配線をQuad接続型にしてためしてみたいとおもうのですが,このthreadの結末をみますとどうも一筋縄ではいかないみたいですね.
ELOさまは2個目が認識されず失敗されておられますし,いーとんさまは途中で気力的に断念???されておられるようでした.
まりもさまやちゃまさまのおはなしをもとに,手持ちのRv20とRs20のマザーボードの配線をたしかめてみましたところ,たしかにQuad接続型で結線されていました.
そこでためしに,ジャンクなG8XRZの裏でパターンカットしてから手配線でDual接続型への変更をこころみましたが,PentiumPROでさえDualで認識されなくなってしまいました.
結局Slot1システム上のDual接続型ではダメみたいです.
やっぱりQuad接続型でいくしかなさそうですので,しかたなくもとにもどしました.
そこでPL-Pro/IIをQuad接続型に改造するまえに,その前提条件が正しいかどうかまず確認しておきたいとおもいます.
BethさまのP6バスアーキテクチャのBR線の説明では,PPGA Celeronのピンは
AN29-----BR0
AN15-----BR3
AL13-----BR2
AK16-----BR1
となっていますが,これはもう確定された情報なのでしょうか?
AN15,AL13,AK16のうちどれかがBR3,BR2,BR1にあてはまるのはまちがいないとおもいますが,たとえばAN15がBR1である可能性もあるのではないかともおもいます.
Slot1規格やSocket370規格上でBR1とよばれているものは,じつはSocket8規格やSlot2規格上ではBR3だったりするので,上でいっているBR0,BR3,BR2,BR1はSocket8規格やSlot2規格上でのよびかたにならっています.
今回のPPGA Celeron Dualの議論の進みぐあいによっては,ゆくゆくはRv20 Rs20でFC-PGA PentiumIII Dualへの道がすこしでもひらけたらいいなっておもっています.
まずは手がたくRv20 Rs20でPPGA Celeron Dualを成功させてからということで.
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StrayCats さん
2002-05-19 17:47:22
返信は来週末よりもおくれることがあるかもしれませんので,どうかご容赦ください.
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ELO さん
2002-05-19 22:18:44
>AN15がBR1である可能性もあるのではないかともおもいます.
記憶が曖昧なんですがAN15=BR1 AK16=BR3 での接続も試してみたけど
ダメだったと思います。
ところでPPGA CeleronはQuad動作出来ないのではないでしょうか
それでM/BがQuad接続型のRv20 Rs20ではBR2 BR3が機能しないために
ITFのチェックルーチンで弾かれてシングル動作になってしまうのでは
ないかと推測してます。
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いーとん さん
2002-05-19 22:30:56
私は PentiumIII-S 1.13G と PentiumIII 1.1G にて Quad配線に改造した下駄で挑みましたが不発でした。
BR0 = AN29 を基本として CPU2側の BR1:3 を入れ替えてみたりしましたが駄目でした。
以上より BR0:3 の配線だけが問題なのではないと考えています。
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ELO さん
2002-05-26 12:36:24
>>AN15がBR1である可能性もあるのではないかともおもいます
>記憶が曖昧なんですがAN15=BR1 AK16=BR3 での接続も試してみたけど
>ダメだったと思います。
PL-Pro/II改2号機は基板パターンを利用してU9->AN15固定のため
試していませんので可能性はありに訂正します。
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ちゃま さん
2002-05-27 06:38:56
みなさまへ
ちゃまでございます m(_ _)m。
Socket 8およびSC 330 (Slot 2)系システム上において定義されている
Quad接続型では、4本のBR#全てを通しで結線する必要があります。
BR[3:0]#(< BR0# 〜 BR3#)のPin Numberを
機能的に異なるSignal NameのPin Numberと取り違えているとすれば全くの論外ですが(^^;)、
# MPSC TableがBSPのみで構成されてしまいます。
# 特に、cA2コア以降には、いわゆるBP6対策がなされているため、
# FC-PGA系プロセッサの場合、正確なピンアサインの情報を把握していなければこの可能性が高い。
# 例えば、
# cA1コア以前の「PentiumIII(Coppermine-256K)(FC-PGA Package)」のEngineering Sampleでは
# Pin Number: X2がBR1#であったのですが、
# cA2コアではPin Number: N33がBR1#へと変更されています。
まがりなりにも
プライマリプロセッサとセカンダリプロセッサにおけるBR0#のPin Numberが確定している状況下において
BR#の役割を果たすPin Numberの範囲を限定できている場合、
単にその中での取り違いであれば
(その範囲内でBR1# 〜 BR3#を特定できていないだけであれば)
Agent IDが変わってくることになります。
但し、システム側でAgent IDが決め打ちの場合には
これが原因でMPSC Tableの構成に失敗することはあり得るでしょう。
# Agent IDが固有の値で決め打ちの可能性は否定できません。
# (ITF(Initial Test Firmware)内のAPIC初期化ルーチンに依存します)
# もちろん本来的に、Agent IDは動的に決定されるべきであって
# 固定的に割り当てることは推奨されてはおりません。
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ちゃま さん
2002-05-27 06:40:06
ELO さん、曰く
> ところでPPGA CeleronはQuad動作出来ないのではないでしょうか
> それでM/BがQuad接続型のRv20 Rs20ではBR2 BR3が機能しないため
Quad対応の450GX(Orion ST)系マザーボードにおいて
実際にMendocinoのQuad動作を確認できれば一番よいのですが...。
# PowerLeap社製の「PL-Pro/II」(Rev:B)(改)+「Celeron(Mendocino)(PPGA Package)」では
# マルチプロセッサシステム上において
# 性能的にも「PentiumII ODP」にとても及ばないため、
# プロセッサフリークでさえ、あまり食指が動かないというのが実状です。
# また、Orion系チップセットでの不動作要因はBR#の配線問題だけではないからです。
370-Pin Socket(PGA370)はSlot 1 (SC242 Connector)のスーパーセットとして
内部的には策定当初から位置付けられており、
MendocinoではBR#が4本生きていることは、各種実験結果によって明らかであり
自明なこととしてよいと思われます。
機能的に完全に無効にしたいのなら
当該ピンをNCとしておけばよいのであって、
(さらに言えば、ローカルAPIC自体を殺しておけばよいのであって)
BR#として実際に機能することが確認されている4本のPin Numberの中に
BR2#とBR3#のいずれかが含まれていないというのは非常に不自然であり、考えにくいことです。
また、Mendocinoの特定のロット以降において
BR#が部分的に削られたという話を、これまで耳にしたことはございません。
# 確かに、ELO さんがおっしゃっておられるようなことも
# 当時の状況的には、全くあり得ない話ではないとは思いますが...。
StrayCats さん、曰く
> Slot1規格やSocket370規格上でBR1とよばれているものは,
> じつはSocket8規格やSlot2規格上ではBR3だったりするので
このあたりは、一端のマザーボードベンダさえ
甚だしく勘違いしているところがあるので、正しく認識しておきたいところです。
有象無象の変換アダプタ(Slot-to-Socket Adapter (SSA) 等)の中で
Dual接続型でさえ配線に齟齬が生じてしまうものが存在するのは、
設計当時、ベンダ側にこのあたりの正確な情報が欠落していたり
米Intel社側が不用意に仕様を変更してきたことが原因です。
とりあえず、御参考まで。
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StrayCats さん
2002-05-27 20:14:16
ELOさま,いーとんさま,ちゃまさま,返信ありがとうございます.
98のサイトでは名高き,神の手を持つといわれる御三方に書きこんでいただいて,ひどく恐縮しています.
PPGA CeleronのAN15がBR1である可能性もあるのではないかとおもっていますので,今週末には,BR1#からBR3#までを入れかえて,全6とおりの配線のパターンをためしてみたいとかんがえています.
そのために,おなじ時期につくられたPL-Pro/IIを8つもそろえました.
正確なピンアサインがはっきりとしないので,今回このような質問をさせていただきました.
ハードウエア的な改造には少し腕におぼえがありますので,最悪,力技で総当りでためしてみるつもりでいました.
ちゃまさまが噛みくだいて丁寧に御説明されているような,ソフトウエア的なうごきはしっかりとわかっていなかったので,参考になりました.
ほんとうにありがとうございました.
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いーとん さん
2002-05-27 21:09:37
> 神の手を持つといわれる御三方
私は持ってません(大汗
> PPGA CeleronのAN15がBR1である可能性もあるのではないかとおもっていますので,
現時点では疑ってみる価値はありますね。
★配線を入れ替えた状態で装備すると CPU の Agent ID って変わるんでしょうかね?
もし変わるのなら、Agent ID を取得できるソフトが欲しいな........なんて言ってみたりする(笑
> PL-Pro/IIを8つもそろえました.
漢ですねぇ。
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いーとん さん
2002-05-27 21:11:14
> ★配線を入れ替えた状態で装備すると CPU の Agent ID って変わるんでしょうかね?
言葉が足らなかった(汗
本当は↓
★配線を入れ替えた状態の物をシングルで装備しても CPU の Agent ID って変わるんでしょうかね?
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ちゃま さん
2002-06-01 11:51:26
StrayCats さんへ
> 最悪,力技で総当りでためしてみるつもりでいました.
必要となる情報はちりばめてありますから
行間をよく読んでいただければ、手数はかなり減らすことができると思います。
> 神の手を持つといわれる御三方
”仙人”クラスの存在である、いーとん さんとELO さんは別格として(^^;)、
当方自身はそうしたスキルを全く持ってはおりません。
# 非常に細かなピッチでの作業が要求される場合には
# 身近に、BGAリワーク装置 等を持っている
# その手のエキスパートがおりますので、みな外注しています(ぉ 。
# ちなみに、まりも さんクラスの方々ともなりますと
# すでに、神技の領域に達しているといえるでしょう(^^;;;)。
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StrayCats さん
2002-06-08 19:58:26
実験にてまどってしまって結果報告がおそくなってしまいましたが,PL-Pro/IIをQuad接続型に改造してようやく,G8XRZでPPGA Celeron Dualに成功しました.
Windows NT 4.0 WorkstationでBSP,APともに認識されています.
PPGA Celeronには300AMHzのSL36Aを2つ利用していて,成功したときのPL-Pro/IIの配線のパターンは
AC5-----AN29-----BR0
W3-----AN15-----BR1
AA1-----AL13-----BR2
U9-----AK16-----BR3
でした.
BR1#からBR3#までを入れかえて,全6とおりの配線のパターンをためしてみましたが,この配線のパターン以外ではAPが認識されませんでした.
参照させていただいたこの掲示板のthread number 12489だけでなく,このthreadに書きこまれた98魔人のみなさまのおかげです.
ほんとうにありがとうございました.
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まりも さん
2002-06-10 21:32:35
おおっ、工作は難しかったと思いますが、全6通りお試しになりましたか。それはすごい…。結果、これまでの謎が明らかになり、先人の苦労も報われたといえますね(^^;)。StrayCatsさんの「神業」には脱帽です。私はもうパターン改造が面倒そうだという点で諦めてしまっていました。やはり、あきらめが肝心、ではなくて、諦めないことが肝心ですね。
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ELO さん
2002-06-11 21:39:06
StrayCatsさんの予想がぴったしカンカンでついに念願のDual動作成功おめでとございます。
こーなったらPL-370/Tをもう一つ買ってPentiumIII Dualに突撃したくなりました。
貴重な動作報告ありがとうございます。
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StrayCats さん
2002-06-30 18:17:50
ELOさま,まりもさま,返信ありがとうございます.
手持ちの4組中(8個中),3組(6個)のPL-Pro/IIを効率よく利用して,全6とおりの配線のパターンをためしてみました.
次の目標である,Rv20 Rs20でFC-PGA PentiumIII Dualにチャレンジすべく現在,正確なピンアサインなどを確認中です.