[22020]  Windows2000の入ったハードディスクを別のマシンに(PC/AT)
投稿者:まりも さん   2002-04-22 01:16:19
 Windows2000は、それが入っているブートデバイスのハードウェア環境が変化しなければ、マザーボードを取り替えても起動できなくなることはありません。しかしブートデバイスが同じオンボードIDE接続であっても、マザーボードのIDEコントローラ(サウスブリッジチップ)によっては、別のハードウェアと見なされてしまい、多くの場合 inaccessible_boot_deviceというブルーバックエラーで止まってしまいます。これはWindows2000の修復オプションを使っても直すことはできません。

 そこで、IFC-USP-M2という、IDEドライブををSCSI変換してアクセスできるSCSIボードにいったん接続したうえで、IDEコントローラが異なるマザーボードに乗り換えるという方法を実験してみました(ATAストレージカードを持っていないため)。

 まずIDEで運用していたところに IFC-USP-M2を導入します(ハードディスクは繋がない)。そうするとこのドライバがインストールされます。次に、電源を切り、ハードディスクをIFC-USP-M2のほうに繋ぎます。実はこれだけで次回起動できてしまいます。

 そうしてから、今度は乗り換えるべきマザーボードに、IFC-USP-M2ごと繋げます。IDEには何も繋がないか、起動優先順位をSCSIより後に設定しておきます。ここでもやはりWindows2000が起動できます。新しいマザーボードのデバイスを検出して再起動を要求されるので、もう一度起動します。そのあと、このハードディスクをIDEのプライマリマスターに繋ぎ、SCSIのほうは何も繋がないか起動優先順位を下げるようにします。
 
 これで新しいマザーボードのIDEから起動できるようになります。つまり、いったんSCSIを経由することで、異なるオンボードIDEコントローラのマシン間での移植ができるわけですが、おそらく、SCSIでなくとも、PCIのATAカード接続を経由することでも同じであろうと思います。

 ストレージカードの乗り換えには、いったん新旧2枚のストレージカード挿してから乗り換える方法が使えますが、オンボードIDEの場合は、そういうことはできませんので、いったん別のストレージカードを経由するというわけです。
  1. くりすと さん   2002-04-22 22:51:01
    >  そこで、IFC-USP-M2という、IDEドライブををSCSI変換してアクセスできるSCSIボードにいったん
    接続したうえで、IDEコントローラが異なるマザーボードに乗り換えるという方法を実験してみました
    (ATAストレージカードを持っていないため)。

     ATAストレージカードでももちろん問題なくできました。

     ところで便乗質問しますが、マザーボード交換などでメインのチップセットが変わってもそのまま
    2000は起動できるものなのでしょうか?
  2. まりも さん   2002-04-22 23:46:04
    >メインのチップセットが変わっても
    ちゃんと注意を書いておくべきだったですが、実は、HAL(Hardware AbstractionLayer)が変更になるモデルだと、正常に起動できない可能性が高いです。私が実験したのは 440BX,i815,i820のいずれもシングルCPUのACPIのモデル間だったので、OKでした。これが例えばACPI以外、APMモデルやマルチプロセッサモデルとの乗り換えとなると、ダメでしょう。しかし事前にHALの置き換えをしてからなら上手く行くかもしれません(ダメだった場合後戻りできなくなるので実験するなら慎重に^^;)。

    なお、不幸にして起動できなくなった場合、Windows2000 setupの最初に出てくる選択枝での (R)修復では修復できませんが、新規のセットアップを続行して、途中でWindows2000の領域が検出され、そこで出てくる2度目の「修復オプション」のほうを選択すれば、以前の環境を保ったまま起動可能に復旧できる可能性はあります。