ようやく進路のほうが２月になって決まったので、しばらく封印していたパソゲーを久々にやってみました。
復帰？第一弾は「Rainy　Ｂlue〜６月の雨」でした。
久々にプレイしたゲームでしたが、なかなかできは良かったです．

ストーリー的には恋人であった司条蒼を交通事故で失った主人公が、その死から立ち直れずに満たされない日々を送っている。
蒼の死のショックから、大好きだった絵もかけなくなり、自室で自殺を試みようとする主人公だったが、そのときに突然生前に蒼からもらった人形が動き出して自殺を止める。
そうして、マスコット人形の「蒼依」と主人公との不思議な生活がはじまる。
といったところが、本編までの大まかなストーリーです。

情けないタイプの主人公にはあまり感情移入できませんでしたが、蒼に瓜二つの「烏丸碧」やほくろのかわいい従兄妹の「姉小路真黄」、マスコット人形の「蒼依」らの登場人物がとても魅力的だったと思います。

音楽も秀逸で、特にEDの「wish」はすごくいいかんじの曲だと思いました。
全体的に出来がよく、キャラクターも良く描かれていたと思うだけにシナリオに一貫したテーマが無いことと女の子との関係が唐突に進んでしまうのは気になりました。
特に碧シナリオでは碧自体が無口な設定になっているためか、主人公に何で惹かれていったのかはっきりせず、碧に「自分が死んだ蒼にそっくりだったんだ。」と気づかれた後にとってつけたように碧が多弁になって自分の過去を話続けるのはどうかと思いましたね。（すでにゲームの中で過去に男性に裏切られたことがあるみたいなのは推測できたので）

とはいえ、クソなゲームが乱発しているご時世でよく作りこまれた良作だったと思います。
惜しむらくはシナリオの部分でもう少し頑張れれば、「KANON」クラスのゲームになった可能性もあったと思うんですが。
RAN-Softwareは手抜きの無いゲームを作ってくれるメーカーさんなので、かなり期待しています。これからも頑張ってほしいですね。