[42134]  ONKYO SE-U120PCI SE-U55X動作報告&撃沈報告
投稿者:こういち@BD5B-RS さん   2002-07-17 01:23:02
ここと、どる仲で皆さんにアドバイスを受けながら動作検証を繰り返し、やっと結論めいたものを導き出せたので、過去ログに残すべく総括します。いくつか既にここでアップしている内容と被りますがご容赦願います。また検証内容の時系列が2つの音源で前後している部分があります。

★SE-U55Xについて - 平成14年5月末に発売されたばかりのONKYO製高品位USB音源です。
1.Windows98SEでの動作(撃沈)
USBホストアダプタはI.O.DATAのUSB2-PCI2(過去ログにて動作実績あり)とUSB-PCI(PC-9821正式対応品)です。USBボード自体のインストールについては全く問題ありません。USBマウスも問題なく動作します。
SE-U55X(USBケーブルを先にSE-U55Xに繋いでからUSB2-PCI2に挿そうとすると感電しました。結構強烈です)もドライバのインストールまでは全く問題なくいきました。
ところが、音声(WAV)が鳴る場面になると必ず黒画面になり「例外0Eが0028:xxxxxxxxで発生しました」(xxxに入る数字は毎回変わります)となりフリーズしてしまいます。これについては、「USBAUDIO.SYS」の更新または無印Windows98の当該システムファイルと差し替えることで解決できます。(「USBAUDIO.SYS」の更新については、英文になりますが、ここからいけます。このリンクがいつまで生きているかは不明ですが・・・http://www1.rm.com/docs/PC/00/1257.asp(ここにあるQ242937.exeです))
これで、Windows98SEにおいても一応再生は可能になりました。しかし、音飛びが激しく実用には耐えません。(他のアプリケーションを開かず、無圧縮のソースを聞くくらいはできます。)また、アナログの録音については、付属のCarryOnMusic以外で行うと「チリチリチリ」というノイズが入ってしまいます。

2.Windows2000での動作(半分撃沈)
さて、皆様からアドバイスを頂いた結果、Win2000であれば動作するのではないか?ということで、仮のHDにWin2000をクリーンインストールして検証してみました。
結果、Win98SEよりははるかにマシになりました。音飛びもLANポートが激しくアクセスしている時以外はかなり軽減されたようです。これはいけるか?と期待しましたが、録音はWin98SEの時と変わらず、ダメダメです。

3.ONKYOサポートより返信
購入当初に動作しない旨連絡していたONKYOさんから連絡がありました。要約します。

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 1:CPUパワーが足りない。K6-IIIの550MHzのオーバークロック(600MHz)では、LANのアクセス、画面のスクロール時には能力不足となり音飛びが発生します。
 2:USBホストコントローラがNEC製のものはONKYOにて相性問題が確認されており、特にUSB2.0での安定動作は難しい、しかし、こちらから連絡したUSBAUDIO.SYSのアップデートにより再生可能になることがONKYOでも確認できた。
 3:メモリがSIMMであり、ボトルネックとなっている。ベースクロック66MHzでも、SDRAMであれば可だが、SIMMのままでは、BGMで使うなどの「ながら」の再生は難しい。

 上記3点から、ONKYO側からは今のところこれといった改善案が提案できません。とのことです。非常に迅速かつ丁寧な実機検証の様子が読み取れ、非常に好感が持てる対応です。
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※USB2-PCI2,USB-PCIともにNEC製コントローラ搭載ボードです。

★SE-120PCIについて - 平成12年秋発売のONKYO製高品位PCI音源です。
さて、SE-U55Xで見事に撃沈しましたので、そちらはうりきさんのところでお世話になることとし、動作実績の多いPCI音源、SE-120PCIを購入いたしました。

1.Windows98SEでの動作検証(撃沈)
まず、製品添付のWin98,Me用ドライバがWDMドライバです。所有しているLabway XWAVE-6000でもWDMドライバは動作しませんでしたし、いや〜な予感がありましたが、やはりというか、音飛びがひどく使い物になりません。
次にONKYOのホームページからSE-120PCI用のVxDドライバをダウンロードしてきました。ところが、このドライバ(のインストーラ)、一部がシステムをCドライブ決め打ちで実行してくれます。手動でインストールとようとするとリアルモード用(と思われる)ドライバの組み込み時に一般保護違反が発生します。Enter2回でRundll32の一般保護違反が出たあと、一見インストールが完了したように表示され、デバイスマネージャでも正常に表示されています。しかし、音は鳴りません。さらに、タスクバーから音量の変更を行おうとすると、音量変更確認のPing.WAVの先頭部分のみを断続的に鳴らし続けてとまらなくなります。
それならばと、チップ製造元のESS社のページでMaestro-3iのリファレンスドライバを探しますが、掲載されていません。(Maestro-3のドライバは互換性がないようです。Maestro-3i自体はDELL社のノートPCの一部にも採用されていますが、WinMe以降用のWDMドライバしかありません)
ということで、Win98SEでの使用はあきらめざるをえませんでした。

◎このことについてのONKYOサポートからの返信(要約)
1.技術部門に問い合わせたが、PC-9821をちゃんと扱った者がおらず判断は難しい。
2.恐らくPC-9821専用のサウスブリッジであるSTAR ALPHA2に問題があると思慮する。
3.技術部門でも実験しながら検証してみるが、現時点でSTAR ALPHA2の仕様が公開されておらず、NECにIntelのチップセットと(電気的にも)どこがどれだけ違うか確認してもらわないと何とも言えないが、現時点では無理のようだ。
4.PCIバスの規格自体は規格化されたモノだがPC/AT特有のチップセットのレジスタなどをM3iが叩いてるとなると相当厳しい。Win2000であればWin98に較べてハードウェアの違いをかなり吸収出来るような仕様になってるので多少なりとも動作させることが出来るかもしれないが、Win98の場合はハードに近いところは完全にハードに依存するので、OS上で補正(という言葉が正しいかどうか?)が出来ない。

2.Windows2000での動作検証
↑というありがたいお言葉を頂き、改めてWindows2000での検証を開始しました。
結果、製品添付のドライバで見事動作。IEを何枚も開いてみたり、大量ファイルの転送(Windows2000CD-ROMのWINNTフォルダ転送)でも音飛びしません。気になる点は、MP3等の圧縮ソース再生時に音声が少し震える感じがありますが、ONKYOのHPで更新されたWDMドライバをダウンロード→インストールで解決しました。(当該HPにはWin98/Me用となっていますが大丈夫です)

ということで、PC-9821でも動作が厳しいとされていたSE-120PCIが動作しましたので、ここに報告いたします。(まだ、動作報告がなかったハズですので・・・)

☆検証環境
本 体 :NEC PC-9821Xv20/W30
POWER U:DELTA DPS-300KB-1A(300W ATX)
CPU :MELCO HK6-MS600P-NV4(AMD K6-IIIE+ 550MHz@600MHz)
MAINRAM:MELCO EMH-E 64MB + 128MB(EDO-DRAM with ECC,60ns,192MB)
2ndCACHE:I.O.DATA NE-XAV512K(P.B.SRAM 512KB)
HDD :Seagate ST318436LWV(Ultra2 Wide-SCSI)
Quantum FIREBALL ST 4.3S(Ultra SCSI)-Win2000検証用
SCSI H/A:I.O.DATA SC-UPU2(U2W-SCSI & U-SCSI)(PCI-1)
G/A :MELCO WGP-FX16N(PCI-2) - WIn98SE
I.O.DATA GA-S2K32/PCI - Win2000
MIDI I/F:Roland S-MPU/PC(98C-bus) - Roland SC-88pro(G) - Roland MA-8
USB H/A:I.O.DATA USB-PCI(USB1.1) - SE-120PCIと排他
CD-RW :TEAC CDW-512SB(Ultra SCSI)
CD-ROM :PIONEER DR-U06S(Fast SCSI)
M O :FUJITSU MCE3130SS(Ultra SCSI)
CRT :MITSUBISHI RDS173X

最後に、こちらとどる仲でアドバイス下さった方々ならびに、素早く、実機での動作検証までしていただいたONKYOサポート様に深く感謝いたします。ありがとうございました。
  1. Kame さん   2002-07-18 00:53:22
    このスレッド読ませて貰った後で「SE-U55X、再生は試したけど録音は試していなかった」
    という重大な事実に気が付いたので、実験してみました。
    検証した環境は以下の通りです。あまり参考になる環境じゃないのが申し訳ない所ですが、
    普段はほぼこれに近い構成で録音しているので、ご容赦下さい。

    マシン:PC-9821Rv20/N20
    CPU:PentiumII ODP x2
    Memory:512Mbyte(PC-9821-ME5 x8)
    SCSI H/A:IOI-A100U2W
    HDD:ST318406LW + ST39205LW + ST39204LW
    CD-R/RW:CD-W512SB(オンボードのAIC-7880接続)
    USB H/A:USB-PCI
    OS:Windows2000 Professional

    USBデバイスはLogitech FirstMouse USBをUSB-PCIのポートに直接接続、さらにS-MPU64
    とSE-U55XをLOASのUSBハブUH-134SL(ACアダプター未使用)経由で接続しています。

    普段はUSBマウスとSE-U77を接続しており、SE-U77の代わりにUSBハブを経由してS-MPU64
    とSE-U55Xを割り当てた格好です。

    録音ソフトにはSE-U55X付属のCarryOnMusicではなく、普段使用しているSE-U77に添付の
    ソフトであるDigion Sound Lightを使用しました。操作慣れしてる分時間を掛けなくても
    済むからです。
    録音ソースはテスト録音用に使ってるMIDIの曲で、S-MPU64から外付けMIDI音源に入力し、
    そのMIDI音源のLINE OUTからSE-U55XのLINE INに入力してます。録音は48KHz、16bitの
    PCMで行いました。
    結果としてはこういちさんのところで発生したチリチリというノイズの発生もなく、良好な
    録音が出来ました。音的にもSE-U77で録音するより良い感じかも(^_^;;

    PentiumII ODP自体は今ではそれ程パワーのあるCPUではないのですが、マルチプロセッサ
    環境にする事でI/O処理が滞るのを防ぎ、音割れの発生を防げてます。
    ONKYOがマルチプロセッサ環境をサポートしていない点と、Digion Sound Lightが原因で
    たまに青画面になってOSが落ちるのが玉に瑕なんですけど、マルチプロセッサ環境だと
    サウンドカードの選択肢は狭いので、USBオーディオは魅力的なんです。
  2. こういち@BD5B-RS さん   2002-07-18 11:55:30
    レスありがとうございます。
    ええと、CarryOnMusicだと、チリチリノイズは発生しないんです(音飛びはありますが)。ONKYO製のソフトは何か制御してるんですかねぇ。ただ、WAVIOのFAQのページでは、他社ソフトでの録音も大丈夫となっているので(はっきり言ってCarryOnMusicの録音機能は使いづらいです)「使えない」と判断したわけです。
    試したのは、B's Recorder GOLDのダイレクトカッティング、シェアウェアの録音ソフト(Win98のみ-現在は無く、ソフト名を忘れてしまいました)、OS標準のサウンドレコーダです。これらで録音を行うと、録音開始時にマウス(バスマウス)をクリックすると、「パチ」と先頭部分にノイズが入り、以降絶え間なくノイズが録音されています。
  3. あべちん さん   2002-07-22 00:56:01
    私も先月SE-U55Xを購入して、悩んだ末にUSBAUDIO.SYSの更新(Q242937.exe)を
    発見して、現在は安定動作しています。

    当初、内蔵ATAPI CD-ROMで音楽CDをデジタル再生すると音飛びしまくり
    だったため、CD-ROM自体がダメなのかと思い、CyberDriveのDVD-ROM(DM-822D)に
    交換しましたが改善しませんでした。
    その後、AEC-7720U経由でSCSI接続にしてみましたが、それでもダメでした。

    この時、メモリはEDO ECC SIMM 32MB×4=128MBで、2nd cacheを外しても
    メモリのマージンが少ないせいか、INTELSAT 58 D5 の設定がどうやっても
    ハングアップして通らず、INTELSAT 58 53 という設定で使用していました。
    その後、EDO ECC SIMM 64MBを4枚入手することができ、64MB×4=256MBに
    したところ、INTELSAT 58 D5 の設定があっさり通ってしまい、まだ若干
    音飛びはあるものの、かなり改善されました。

    DVD再生でも、INTELSAT 58 53 しか通らなかったときは、CinepPlayer4、
    WinDVD ARENA2、WinDVD4など、コマ落ち、音飛びが激しくどうしようも
    なかったのですが、メモリを交換して INTELSAT 58 D5 という設定にして
    からは、速い動きのあるところでかなりコマ落ちはありますが、音飛びは
    全くと言って良いほどなくなりました。

    CarryOnMusicとB's Recorder GOLD5のダイレクトカットで録音も試して
    みましたが、なにかの拍子にパチッというノイズが乗ったりしたものの、
    連続してノイズが乗っているというようなことはありませんでした。

    ちなみに、IO-DATAの外付けSCSI CD-R/RWドライブ、CDRWD-RX1210Jでは、
    ドライブ自体の2MBバッファの威力か、メモリ交換前も後も、音楽CDの
    デジタル再生で音飛びは全くありません。

    また、改善に効果があるかどうかわかりませんが、Openhci.sysの
    アップデートもあります。
    http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=%2Fisapi%2Fgomscom%2Easp%3Ftarget%3D%2Fjapan%2Fsupport%2Fkb%2Farticles%2Fjp253%2F6%2F97%2Easp&LN=JA

    結論としては、やっぱりメモリアクセスの遅さがネックになっているのでは
    ないでしょうか?
    こういちさんも、2nd cacheを外してINTELSATでメモリのチューニングを
    してみてはいかかでしょうか。

    本体:PC-9821 Xv20/W30
    CPU:K6-III+/550MHz@600MHz + NV4下駄
    メモリ:EDO ECC SIMM 64MB×4=256MB (オンボード2nd cache無し)
    VGAボード:IO-DATA GA-S2K32/PCI
    SCSI H/A:IO-DATA SC-UPN(Ultra SCSI)
    USB I/F:IO-DATA USB2-PCI2(USB2.0)
    USB音源:ONKYO SE-U55X
    DVD-ROMドライブ:CyberDrive DM-822D + AEC-7720U(IDE->SCSI変換)
    CD-R/RWドライブ:IO-DATA CDRWD-RX1210J
    HDD:Maxtor 4K040H2(IDE 40GB) + CHB-35INT2(IDE->SCSI変換)
    OS:Windows98SE