[25811]  チップセットの経歴は?
投稿者:ZAD さん   2001-02-07 11:48:37
いつも御世話になってます。m(__)m

今回は、バスコントローラのチップセットに尽いておきます。
現在、私の手元には山猫機のXC13/M7とI430HXのXA16/Wが
有るんですが、やはり新しいチップセットの方が速い見たいです。

そこで、バスのチップセットの種類と経歴を教えて頂けませんか?
(頭の中で混在してしまってます(爆))
  1. デンドロビウム さん   2001-02-07 15:55:09
    PC-9821に採用されたPCIチップセットというとPentiumマシンでは430LX、430NX、430FX、430HX、430VX、430TX、WildCatで、PentiumPro系では450KX、440FX、Champion1.0くらいです。僕が知ってるのは次のチップセットです。

    430FX・・・Intelが95年初めにPentiumを普及させるべく出したチップセットで、Tritonのコードネームがよく知られています。メインメモリは最大128MB(FP、EDO対応)で、セカンドキャッシュは最大512KB辺りまでだったと思います(キャッシュレンジ64MB)。従来品より性能が大きく向上し、チップセット=Intelの図式を作り上げたチップセットだそうです。PC-98では主にVALUESTARのデスクトップ型で使われました。

    430HX・・・96年2月に430VXと共に発表されたチップセットで、TritonIIの名前で知られています。主にハイエンド向けのようで、デュアルプロセッサに対応しメインメモリは最大512MBまでで、タグRAMの増設によりL2キャッシュの有効レンジが64MB超になるなどの特徴があります。USBにも対応するなど優れたチップセットですが、SDRAMには非対応です。またPCIリビジョン2.1をサポートしました。PC-98ではXa/WとXv/Wに使われました。

    430VX・・・430HXと同時期のチップセットで、TritonVXと呼ばれていました。ハイエンド向けの430HXに対してこちらは普及機向けで、メインメモリは最大128MBまででL2キャッシュレンジも64MBまでです。反面SDRAMに対応している等430HXより進んだ部分もあります(16Mbitチップのみ)。USBやPCI2.1もサポートしており、実際にPC-98でもUSB搭載機が発売されました。主に後期のVALUESTARやCanBe、CEREBやXc等で採用実績があります。

    430TX・・・このチップセットから一般に知られた開発コードネームが無くなりました。430VXの拡張版といった感じで、メインメモリは最大256MBまででSDRAMに対応し、PCIリビジョンも2.1対応です。またUltraDMA33もサポートしました。PC-98ではCEREBの一部やLa13等で使われています。

    WildCat・・・VLSI Technology社のチップセットで、NECが世界で初めて採用したようです。最大1GBまでのメインメモリ(EDO対応)や非同期のPCIバスクロック等、当時としてはなかなかの仕様を持っていました。PC-98ではMATE-XやVALUESTAR、CanBeに至るまで幅広く採用されました。

    450KX・・・PentiumPro用のチップセットです。最大1GBまでのメインメモリに対応し、インターリーブ方式を採用してメインメモリアクセスの高速化を図っています。マルチプロセッサに対応していますが、PC-98では結局発売されませんでした。PCIリビジョンは2.0です。98ではSt15とSt20に使われました。

    440FX・・・PentiumProを普及させるべく96年5月にIntelから発表されたチップセットです。メインメモリは1GBまでで、インターリーブを廃してEDO DRAMに対応しています。マルチプロセッサにも対応するなど450KXの仕様を受け継ぎより低価格を実現するチップセットとして開発されました。PCI2.1やUSBにも対応しました。98ではMATE-RやMATE SERVERの殆どの機種で採用されています。

    Champion1.0・・・97年5月に発売されたRvII26/RsII26でのみ採用されたチップセットです。詳細は不明ですが、インターリーブによりかなり高速なメモリアクセスを実現しています。メーカー公称では440FXよりも30%高速という話です。

    記憶を頼りに書いてますので間違いなどありましたら突っ込みよろしく(^^;;)。
  2. HENLI@Rhenium さん   2001-02-07 18:30:51
    デンドロさんが書いてある以外では

    i430LX(Mercury):Xf,Cfで採用されたSocket4用チップセットで、192MBまでのメイン
    メモリサポート。PCI周りは当然遅い(^^;;;;

    i430NX(Neptune):MercuryのSocket5対応化と、メインメモリ512MBまでのサポート
    (L2のキャッシュレンジも同じく512MBまで)、SMP対応など高機能化したもの。
    PC-9821Xa,Xt,SV-98/2に採用。PCI回りは当然遅い。

    i430MX(mob.Triton):Na9以降の割と古めのノートに採用。i430FX(Triton)と類似
    した機能を持ち、こちらは後期リビジョンでPCI2.1対応されている。

    といったところです。
  3. ZAD さん   2001-02-07 22:52:27
    御二人共、ありがとうございます。
    なる程、それで同じ周辺機器+パーツでも、Xa16/Wに分が有る訳ですか・・・・。
    ちなみに今日、ソフヘ、メモリを交換しに行きました。

    帰りがけに、ふっと中古パソコンを見ると、青札V200/M7が増えてました。
    うーん、Xc16/M7と、どっちを取るべきか悩みまする。
  4. ペンチアム さん   2001-02-08 02:20:18
    MercuryとNeptuneには、それ自身の構成にPCIバスはなかったんじゃないかなと思います。(VLバス構成もあったような…)
    440BXまで続く、ノースブリッジとサウスブリッジの2チップ間をPCIバスでつなぐトポロジーをインテルで最初に採用したのがTriton、430FXでした。

    ところで、MercuryはAf、NeptuneはAnで使われてます…意識的に外しましたでしょうか(^^;
  5. HENLI@Rhenium さん   2001-02-08 07:09:22
    Af,An,Bf,Xnで採用されたのはCacheControllerのi82496/497ではなかったかと....
    #こいつらのデータバッファリングユニットは独自チップ??かどうかはわかりませんが

    Mercury(i430LX)やNeptune(i430NX)は、ノースブリッジが、キャッシュコントローラ
    (i82434LX/NX)とデータバッファリングユニット(i82434LX/NX)*2で構成されており、
    一応PCIバス(最大4マスタデバイス)をその構成に含みます。
    #そのうちの一つは、i82378ZB/IBやi82374-5EBというサウスブリッジに取られています。

    この構成はTriton(i430FX)でも同じで、これもノースブリッジは3チップ構成ですね。