過去ログ用にMS-DOS6.2付属のMaxlink-Liteを使ったシリアル転送について書いておこうと思います.
■用意するもの
1.MS-DOS6.2
2.シリアル(RS-232)クロス(リバース)ケーブル
注:PCとモデムとを接続するストレートタイプのものは使えません.
またクロスケーブルとストレートケーブルは外見では区別がつかないことが多いので,購入時には注意が必要です.
■手順
1.PCにMS-DOS6.2をインストールします.
注:一台目のPCではconfig.sysに
DEVICE=A:DOSMAXLINK.DRV
の行を追加します(A:DOSにインストールした場合).二台目のPCではMS-DOSのシステムが5.0でも構いません.ただし6.2のmaxlink.exeをコピーしておく必要があります.
なおフロッピーディスクで運用することもできます.
2.PCどうしをシリアルクロスケーブルで接続します.
3.二台目のPCを起動し,
A:maxlink
と入力します.そうすると
MAXLINK-LITE(中 略)動作状態:待機中...
と表示されます.
4.一台目のPCを起動します.そうすると
MAXLINK-LITE(中 略)ドライブ○:で,相手先の△:が使用できます.
と表示されます(○,△はドライブ名).
注:ファイル管理ソフトFDのバージョンの新しいものはネットワークに対応していますので,これを使うとファイル転送などの際にいちいちコマンドラインから文字列を入力しなくて済み便利です.
また,上で名前の挙がっているRDISKですが,
ftp://ftp.sra.co.jp/pub/os/msdos/utility/rdisk600.lzh
にあります.使用法や注意点については,
http://home3.highway.ne.jp/doppel/contents/rdisk/rdisk.htmhttp://home3.highway.ne.jp/doppel/contents/rdisk/rdisk.htmといったところが参考になるかと思います.なおRDISKはパラレル転送にも対応しています.
またこれを使えばPC-98とAT互換機とをシリアルケーブルでつなぐこともできます.
なお古いPC-98のシリアルポートの転送速度は「ネットワーク」という言葉からは程遠いものであることは言うまでもありません.