PCIステアリング用IRQホルダは、PCIデバイス１つにつき１つ存在し、１対１の対応をします（当然ながら、IRQは同一のものを使用します）。ですから、例えばWGP-FXN16がIRQ10に収まっているのであれば、同じIRQ10にPCIステアリング用IRQホルダが存在することになります。WGP-FXN16をIRQ3に移動させたのであれば、PCIステアリング用IRQホルダもIRQ3に移動します。
　なお、同一のIRQを複数のPCIデバイスで共有した場合、デバイスマネージャーではPCIステアリング用IRQホルダは１つしか表示されません。
　IRQを特定の場所へ移したい場合はPCIセットアップディスクを利用することで実現できますが、可能であれば次のような方法を採った方が安全な場合が多いです。
　取り外し可能なPCIデバイスを物理的に本体から外した状態でOSを起動して、Ｃバス用デバイスのドライバを組み込む。ついでPCIデバイスを接続して起動する。この時点でPCIデバイスは、自身が利用可能なIRQをplug and playで見つけだしてそこを利用しようとするため、比較的安全にIRQの調整が可能となります。
　なおPCIデバイスを接続する前の段階でPCIセットアップディスクを利用して、Ｃバス用デバイスが利用しているIRQを固定しておくことで、plug and playがより安全に働く可能性を向上させることが出来ます。