PCSKB5と、T64ELというGAは、どのようなものなんでしょうか?
メルコのWGN-DX4とどう違うのでしょうか?どなたか教えて下さい。
- re: JIVE さん
投稿日:1998年10月08日 21時39分
搭載チップ別に見ると、
PCSKB5(EPSON純正)・・・S3 Vision964(2MB)
PowerWindowT64EL(Canopus製)・・・S3 Trio64(2MB)
WGN-DX4・・・S3 Trio64V+(4MB)
となります。なお、WGN-DX4はCバス接続、他の2つはローカルバス接続となります。
- re: アドル さん
投稿日:1998年10月08日 23時11分
Cバスは激遅ということを聞いていますが、ローカルバスはCバスより速いんでしょうか?
また、S3 Vision964とS3 Trio64では、どちらがどのように優れているのでしょうか?
- re: JIVE さん
投稿日:1998年10月08日 23時56分
ローカルバスの方が、データバス幅・CPUとの信号経路などの要因から、Cバスよりは高速です。
また、Vision964(86C964)とTrio64(86C764)との関係ですが、Vision964は当時のS3の最高級チップで、
3D性能はともかく、2Dの描画性能は当時の最速レベルでした。(最新のRIVA TNTなどとは比較に
なりませんが) 一方、Vision964/Vision864から若干遅れて普及価格帯に発表されたのが、Trio64です。
当時としては高いコストパフォーマンスを誇っていた製品ですが、絶対性能ではやはりVision964に分があります。
なお、Windows3.1では、PCSKB5の純正ドライバはカノープス製でしたが、Win95はどうなんでしょう?
- re: NaO さん
投稿日:1998年10月09日 00時35分
昔のベンチ探してたら、JIVEさんに先を越されてしまいましたが…
Cバスは劇遅といわれてますが、あくまで相対的な話です。PowerWindow968のように、PCIバスGAと遜色無いGAも有ります。…ですのでPW968は、プレミアもんの値段が付いてますが。
単純に、データ転送能力ではCバス10に対して、ローカルバス30くらい(本体のベースクロックに依存)です。が、GAの能力はバスだけでは測れませんので。GAチップ、ドライバ、バスとが相互にかかわってきます。例えば、586RV標準のCL-GD5429ローカルバスGAよりも、CバスのCl-GD5434チップのGA-98NBの方が速いです。古いベンチ(HDBENCH ver2.51)で恐縮ですが、
Processor Pentium 60.0MHz [GenuineIntel family 5 model 1 step 5]
解像度 1024x768 256色(8Bit)
Display PC-486/PC-586 built-in
OS Windows 95 4.0 (Build: 950)
ALL 浮 整 矩 円 Text Scroll DD Read Write Drive
1827 2272 3625 2410 449 1305 17 2 2173 2370 B:10MB
Display GA-98NB シリーズ (Cirrus Logic)
2287 2165 3368 5228 904 2079 42 0 2156 2360 B:10MB
こんな感じです。ただ、この場合はバス以外の部分、GAチップ等がローカルバスGAより強力だったからで、Vision964やTrio64より強力なGAチップを搭載したCバスGAは無いので、PCSKB5とPower Window T64ELが事実上トップクラスといえます。
Vision964と、Trio64では、描画機能は基本的に同じといえます。Trio64の方は、廉価版という位置づけですので多少デチューンされてるかもしれませんが、むしろ現行のS3系のチップのメインストリームはT64系に属します。
最大の違いは、Vision964は、GA上のメモリにある画面イメージをCRT出力に変換するチップ(RAMDACと呼ばれます)が、別パーツになっているのにたいして、Trio64では、RAMDACとGA機能が一体化されていることです。結果として、ディスプレイ出力のさい、信号の質が変わってきます。別になっている方が、高品質です。ですが、余程いいディスプレイでないと、この違いは分らなかったと思います。
WGN-DX4もお持ちのようですが、ボード上のメモリにEDO-RAMを4MB使用しているようなので、Cバスをあまり通さない、ウィンドウの書き換えやスクロール、多色モードで威力を発揮すると思います。ただ、ドライバのチューニングは、メルコ<<カノープス(PowerWindowT64ELはカノープス製、PCSKB5はWin95でもEPSONのサイトにあるものはドライバ制作をカノープスが担当)です。
- re: dillfam さん
投稿日:1998年10月09日 00時51分
お使いの機種は察するところ。PC-486FRあたりですね。私もCバスの使い回しに大変苦労しました。い〜や、Cバスは貴重ですよ。うんうん。
- re: ガッツ小林 さん
投稿日:1998年10月09日 02時20分
じゃあメルコのローカルバス用はおそいの?
- re: SRX250F さん
投稿日:1998年10月09日 12時32分
↑いえ、3年前に昔の所属でWindows3.1でメルコのローカルバス用とCバス用
(殆ど同じチップでした)を使った時は、速度の違いを体感しました。
ローカルバス用はかなり速かったと思います。
その時のパソコンはPC-486FRでした。
- re: NaO さん
投稿日:1998年10月09日 12時41分
ガッツ小林 さん>
ローカルバス最速レベルのGAと比較すると速くないといった方が正しいかもしれません。それに、WAPのCL-GD5434も十分速いと思いますよ。
メルコの製品のEPSONローカルバス用としては、WAB-EPと、WAP-2EP/4EPがあります。前者はCrrusLogicのCL-GD5428、後者は同じくCL-GD5434を採用しています。同世代のC-bus製品には、5428の方はメルコが最初に出したWAB-1000/2000に、5434はWAP-2000/4000,WGN-A2/A4に相当します。
それ以後のCバス製品としては、現行製品WGN-DX2/DX4(Trio64V2DX)、前製品がWGN-V2/V4(Trio64V)になりますから、WAP-2EP/4EPは最後のCバス製品から比べても2世代前ということになります。これくらいなら前にも書いたように、Cバス製品と比べてもバスの能力差はチップの性能差で埋まってしまいます。まして新しいチップを使い、同じローカルバスのPCSKB5やT64ELには及ぶはずもないです。また、カノープス製ドライバのチューニングに定評があるのは、ご存じだと思います。
しかし、メルコ製品には単純に速さだけでは割り切れないアドバンテージが存在します。Cバス製品では16MBシステム空間を必要としない[E-bank]ドライバの存在が有り、ローカルバス製品ではPC-486シリーズにおけるメモリ制限が緩いことです。一方、Power Window T64ELではPC-486シリーズでのメモリ総容量が32MBに制限されるというデメリットがあります(PCSKB5や、PC-586でT64ELを使う場合は問題ない)。
また、WAP-4EPの場合は、標準で4MBのビデオメモリが搭載され、多色表示に強いこともメリットとして上げられます。T64ELは2MB固定、PCSKB5では4MBに拡張可能ですがGAそのもの以上に拡張メモリボードの入手が困難です。
そして、ローカルバスボードは勿論、Cバスにおいてもサウンドカードとのマルチファンクションボードがラインナップされており、486S,Fシリーズでは貴重なCバスを有効利用できる、というのもメリットの一つです。
また、PCSKB5はAm5x86(Am486DX5)との相性が悪いといわれています。AMDの4倍速CPUを使い、なおかつメモリをなるべく多く積みたい、Cバスをなるべくつぶしたくない、というのはPC-486S,Fシリーズに良くあるシチュエーションだと思いますが、必然的にメルコ製品のみの選択肢に絞られます。メルコ製品でも、Cyrix5x86とWAP-2EP/4EPとの相性は悪いです。
GAを選ぶ際には、そのGAを使った場合のメリットとデメリットをよく考えて選ばれるのがいいと思います。
- re: SRX250F さん
投稿日:1998年10月09日 18時10分
そうそう、私が体験したのはWAB-EPとWSR-Gでした。
NaOさんのおっしゃられるとおりだと思います。
私の場合は、Windows95が出たばかりの時にWAB-EPのドライバーが入手出来なかったので、
(確か、1年以上出ませんでした)せっかくWAB-EPで速くなったPC-486FRを、遅いWSR-Gに
戻してWindows95をインストールしたのです。
結局、メモリーのエラーとハードディスクの認識が出来なくなって使われなくなった機体でした。
会社で使うパソコンは「何よりも安定しているべき」だと学んだパソコンです。
- re: 草薙丸 さん
投稿日:1998年10月09日 20時17分
揚げ足取りみたいな補足を少々・・・。
Vision964とTrio64の最大の違いはVIDEO-RAMの方式でしょう。前者はデュアルポートのVRAMで、
後者はシングルポートのDRAMです。高解像度・多色時に違いがでるはずです。またその関係で、
使えるリフレッシュレートにも差が生じます。なぜT64ELには4MByte版がないのか、もちろん
コストが最重要事項なのでしょうが、「それを生かせるチップ(特にRAMDAC)とメモリ構成で
ないから」が大きな理由の一つなのではないでしょうか。EDO-DRAMを使えば4MByteが生きる
のでしょうが、それはTrio64V+以降に普及しだしましたから。
同じ事はCL-GD5434やTGUI9680XGiにもいえますね。これらの4MByte版と2MByte版の対応解
像度・色数を比較しますと、基本的に増えているのはリフレッシュレートがインタレースの
所が多いです。インタレースでも実用に耐えられる方は良いのですが、少なくとも私は困難で
あると思いました。PCSKB5もドライバはカノープスですし、増設メモリさえあればかなりいけ
ます。外付けRAMDACがBt485の135MHzなのが残念ですけど。IBM-RGBシリーズなら最高でしたね。
ここからはメルコ製品の苦言になってしまいますので、ユーザーの方には申し訳ないのですが、
このメーカのビデオカード、特に98専用の比較的古いものは「アナログ回路が非常によろしく
ない」という気がします。WABやWAPシリーズは結構数使ってきましたが、ゴーストやノイズが
非常に多いです。アイオーやカノープスと比較すると少々気になります。
あとはドライバの速度と安定性がもう一つなところが残念です。同じチップの他社製品と比べ
ると特定ベンチ以外では旗色が悪いです。
メルコ製品はカタログに出ないところが今一つなのが残念です。着眼点は非常に良いと思うの
ですが・・・。
元FSとHX、PT1にGEユーザ、現MUユーザの独り言でした。