[1926]  EPSON仕様SIMMの見分け方
投稿者:BiLateral/NaO さん   2001-05-07 21:36:43
リクエストがありましたので、某所より加筆の上転記。

EPSON仕様のSIMM(4MBまで)の見分け方ですが、普通のSIMMより細長くて、チップの配列が違っています。例外は、8MBの製品で、以上のような特徴はEPSON純正以外は全く備えていません。後述の基板上の型番のみの見分け方になります。

大抵のSIMMは1MB,2MBクラスの製品でない限り、SIMMの長辺方向に対して、メモリチップの長辺が直角になっています。これに対して、EPSON仕様のSIMMは長辺方向に、互いに並行です。また、メモリボードの複数枚差しや、アウトラインフォントボードとの共存に対応するため、背の低い細長いSIMMになっています。

これだけだと、一部のJEDEC-SIMMやMac用VRAM、NEC61互換SIMMとの鑑別が出来ませんので、まだ見分けるポイントがあります。

片面あたりメモリチップ数が偶数個です。ちなみに、メモリチップの配列は

1MB:両面[■■||■■] メルコ共通
    ■基板と平行のチップ |基板と直角のチップ

2MB:両面[■□ □■] IOデータ製
   表[■■ ■■] 裏[□□ □□] メルコ製
    ■大きめのチップ □小さめのチップ
2MBは、特徴が少ないので外形からの判別は難しいです。むしろ当たりをつけて基板の型番を見た方がいいでしょう。

4MB:両面[■■〓■■] EPSON IOデータ メルコ共通
    ■大きめのチップ 〓短辺に足の付いた平べったいチップ2個
4MB品は非常に特徴的な配列なので、外形でかなり絞れます。ただし、4MB品にはEPSON純正とIOデータの製品に、真ん中の小さいメモリチップがない物があります。EPSON純正はパリティを必要としない本体に添付されている物、IOデータ製はEP-RB01-8Mの後期の製品に添付されているもので、ほかのメモリボードでもパリティチェックをOFFにすれば使用できます。

そして、基板上の刻印が決め手となります。これがなければ、EPSON仕様SIMMではないので間違えないように気をつけてください。IOデータ製品は「EP-SIMM-?M」(?は容量の数字)が両面に、メルコ(BUFFALOロゴあり)製品は「?000XRB」という白文字が両面にあります。EPSON純正品は、EPSON製品の基板に共通するシルク印字フォントを見て覚えていただくしかないかもしれません。

8MB品は、各製品外観もサイズもバラバラな上に、メルコとIOの互換品は見た目が普通のJEDEC仕様SIMMとほとんど同じなので、外形からだけの判断は困難です。NE-SIMMXA-4Mを、何度「おっXRHだ」と拾い上げてがっかりしたことか・・・

#書き出してみると、全然たいしたことないんですよね。(^^;
  1. a-taro さん   2001-05-08 13:29:50
    一目見れば分かるんですけど、クチ(または文書)で表現するのは難しいですネェ。

    1MBは[−−||−−]

    でIOデータモノは存在しませんね。
    大体こんな感じでエプソン純正は青緑っぽいコーティングで鈴鍍金、
    チップは黒っぽいモノです。
    メルコはチップの配置は同じで黄緑っぽいコーティングで金鍍金
    チップの色は茶色。
    IOもおんなじ様な感じだったかな?

    2MBは[■]のチップがやや正方形に近く、[□]のチップが■よりも細長く小さめ

    4MBは強いて補足すれば、純正品でパリティチップありが"PCZRM5"で無しが"PCZRM5A"だったような・・・(^^;
    これも純正品は青緑っぽいコーティングで鈴鍍金ですね。

    8MBはIO製が、普通のSIMMよりもチップの厚みが薄くてやや大きめのチップが基板上に
    余るところ無く張り付けられていて、基板の色は青緑、鍍金は錫。
    メルコはどんな配置だったか忘れた(ぉぃ)

    家に帰って486HAを覗けば純正品とメルコも分かるんですけど・・・
  2. MAL さん   2001-05-08 20:48:30
    はい、NaOさんごめんなさい。
    ネタを提供していただいたのに結局HPを更新していないMALです。
    申し訳ありませぬ・・・。
  3. a-taro さん   2001-05-08 21:05:14
    家に帰って486HAを覗いてみました。
    #と言ってもフタ空けるのがしんどい状況なので
    前のパネルを外してCPUボードの純正8MB-SIMMの構成を見ただけです(ご勘弁を)

    [−−−−]

    こんな感じでオーソドックスなレイアウトですが、
    フツーのチップよりやや大きめのものがベタベタと裏表に
    4枚ずつ貼ってありました。

    色合いは例によって青緑っぽいベースに錫メッキですね。
  4. BiLateral/NaO さん   2001-05-08 23:30:56
    4MBの場合、PCZRM5とPCZRM5Aの違いは定価だけで、PCZRM5の価格改訂品がPCZRM5Aです。それ以外の仕様変更はないようです。メディアインテリジェントに移行したMIZRM5Aにもパリティは付いてましたし。IOデータの物は金鍍金の物と錫鍍金の物があります。基板も別設計ですが、どちらもEP-SIM-4Mです。併行して生産されたのか、それとも時期によって変えているのかは不明です。メルコの物は、XRD-4Mになると型番が書かれた黒いシールが張りつけてあります。それがなければXRB-4000と同じ外観のようです。

    8MBの場合、EPSON純正のPCZRM81は、16MbitDRAMを使用しているのでメモリチップは片面に4つです。IOデータのEP-SIM32-8MはJEDEC仕様のSIMMに非常に紛らわしい外観(濃い緑色の基板、幅広でぎっしりと並んだ8個のメモリ)の物があるので、結局型番見ないと最終判定は難しいと思います。裏面になにやらメモリが乗りそうなパターンがあるのが謎です。メルコのXRH-8000は片面は8個のメモリチップの真ん中にPLCCのチップが乗り、裏面は2個+6個の間に部品が乗りそうな空きパターンがあります。XRH-8000はEPSON仕様SIMMにしては珍しく2Bank構成なのですが、どうやらそのPLCCのチップが制御しているようです。
  5. SeAL さん   2001-05-09 01:53:45
    リクエストした本人です。大変有用な情報有り難うございます。

    # あぁあの当時はメモリの増設なんて夢のまた夢だった(遠い目

  6. a-taro さん   2001-05-09 22:49:55
    >4MBの場合、PCZRM5とPCZRM5Aの違いは定価だけで、PCZRM5の価格改訂品がPCZRM5Aです。
    >それ以外の仕様変更はないようです。
    ありゃ、そうでしたか(汗)
    それは失礼いたしました<(_"_;)>

    >メルコの物は、XRD-4Mになると型番が書かれた黒いシールが張りつけてあります。
    >それがなければXRB-4000と同じ外観のようです。
    メルコはシールが貼ってあるというのが判別に役に立つので便利ですね。
    おかげで誰でも分かってしまうのが長所であり短所でもあり・・・

    >8MBの場合、EPSON純正のPCZRM81は、16MbitDRAMを使用しているのでメモリチップは片面に4つ
    >です。IOデータのEP-SIM32-8MはJEDEC仕様のSIMMに非常に紛らわしい外観(濃い緑色の基板、幅
    >広でぎっしりと並んだ8個のメモリ)の物があるので、結局型番見ないと最終判定は難しいと思います。
    やっぱりちゃんとフタを開けて確認しないとダメですねぇ・・・
  7. BiLateral/NaO さん   2001-05-12 16:55:15
    ん〜でも、これでライバルが増えちゃいますね。(^^; 4MBはもういりませんが、8MBはまだ入れる余地がありますので。

    でも、いい時代になったもんです。当時は、メディアインテリジェントが設立されたとはいえ準純正のMIZRM5Aが2万円もしました。でも5000円/MBになってメモリも安くなったなんて話を当時はしてたぐらいですが。