[14111]  NS/Tのセカンドバッテリ復活
投稿者:BVV5 さん   2003-01-29 17:15:27


よく壊れるNS/Tシリーズのセカンドバッテリですが、なんとか実用になる状態で復活できました。
一番は交換用電池ですが、発売当時は単2サイズでないと1900mAHも容量が出なかったですが、現在は単3で2000mAHのニッケル水素電池が手に入ります。
安全の為にハンダ付接続用のタブの付いたものが秋月で販売しています。これを8本用意します。
電池パックは溶着された上下2分割のプラケースです。真ん中にデザインでしょうか、露骨なパーテーションラインがあります。ここを良く切れるカッターでなんども筋をいれて少しづつ切り離していきます。怪我をしないように慎重に。
ぐるっと一周切り離せれば2つに分解できます。
真ん中にあるのは温度センサーで移植します。
白く粉をふいていると思いますので電池を撤去後、40度ぐらいのお湯で徹底的に洗います。電池端子の金具の裏側も金具を外して洗います。
洗い終わったら陰干しで1,2日放置。
電池の固定は、両面テープをケースに貼ってぺたぺた。
電池間の接続は最短距離になるように電池を交互に並べて、2Aぐらいの電流に耐えるように電線を短く接続。
4本と4本にして真ん中に温度センサーを付けます。隙間がずいぶん開いていますがこれが10年間の技術の進歩です。
2つのケースの合わせ目はそのままでは隙間が開いていますし、格好が悪いので0.4mmぐらいのプラバンを大きさを考えて内側にアロンアルファで接着。これがガイドになるようにして反対側のケースを重ねます。うまく重なったら接着ですがその前に仮に本体に載せてうまくいくか動作確認です。
合わせ目は薄目のビニルテープで仮押さえして組み込み、充電開始。この電池だけなら3時間もしない間に満充電になって充電表示のランプが消えるはずです。消えないときは、どこかに誤りがあります。
満充電できたらしばらく電池だけで動作させてみます。うまくいっていると3時間近く動くはずです。
電気的にOKに成ったらケースを再接合します。あまり強烈な接着剤だとまた開けるときに苦労しますのでほどほどに。
お勧めは、シリコンコーキング剤です。
ケースの周りにあふれるぐらいに盛ってから接合。あふれたものは硬化後に簡単に取れますから気にせず盛大に(電池端子は気を付けて)。
百科事典の数冊でも載せて重しをして24時間ぐらい放置すれば硬化してくれます。
パーテーションラインに残ったシリコンを綺麗に掃除してやるとホワイトラインの入った再生電池パックが出来上がります。
  1. RII さん   2003-01-29 19:15:52
    >3時間近く動くはずです
    十分実用に耐える電池ですね。

    一つ質問したいことがあります。
    もとのセカンドバッテリはニッカド電池ですが、ニッケル水素電池で
    代用しても問題は無いのでしょうか?
    充電回路とか、電池は傷まないのでしょうか?
  2. えに熊 さん   2003-01-30 12:18:54
    お久しぶりです。

    >よく壊れるNS/Tシリーズのセカンドバッテリですが、
    これ、1stバッテリでは?。当時でもなかなか2ndバッテリは入手が
    難しかった気がします?。
    以前、外付け鉛電池を提案しましたが、ノートは内蔵電池が一番ですね。
  3. BVV5 さん   2003-01-30 22:37:12
    質問の通りが原理なんですが…(^^;)
    ニッカド電池は、デルタVという充電完了時にほんの少し充電端子電圧がさがる現象があります。世の中の急速充電器はこれを関知して充電終息しています。
    ニッケル水素電池が、これが無かったのでタイマーで強制断していました。しかし、いくつかのメーカーがニッカドのまねごとが出来る電池を開発しました。
    秋月で販売している電池は、この機能を唄っています。よって紹介しました。ニッケル水素ならなんでもOKという訳では無いです。
    デルタVの機能があれば、NECのノートパソコンの充電制御回路は、きちんと機能するようです。5時間ぐらいで空の電池が満充電に出来るはずです。
    秋月で買って来た電池なら、半分ぐらい残っているようで、この場合は3時間ぐらいです。
    NECは心配なのか、ファースト電池の方は内部に温度検知素子が入っています。電池の端子が3つあるのはそのためで万一充電完了の検出を失敗した場合に備えています。
    セカンド電池は内部の温度が上昇したら、回路を切り離す検知素子が使われています。
    アルカリ電解液が使われている電池は漏液するとクリーピング現象でどこまでもしみこんでいきます。事故を防ぐ意味でも、きちんとハンダ付けタイプのタブが付いたものを使って下さい。タブ無しの電池はよほど手早くハンダ付けしないと内部のゴムパッキンが劣化して事故の元になります。
  4. RII さん   2003-01-31 20:06:05
    >BVV5さん
    ご丁寧に解説していただき、ありがとうございます。m(_ _)m
    原理について今ひとつもやもやだったことが解決しました。
    ありがとうございました。
  5. BVV5 さん   2003-02-12 23:45:20
    ひとつ訂正があります。割に後期型と思われる1st電池をばらしたのですが、「あっ」でした。
    温度検出端子に何もつながっていません。電池に直列に温度検知素子が入ってました。これじゃセカンドと一緒です。
    サイズ的には単3が8本なので、こちらも電池交換にチャレンジします。ばらし方がギミックなので改めてご報告。