[22447]  PC-9801-100とWindows2000SP4
投稿者:そら さん   2004-04-06 06:55:09
Xv20@Windows2000SP4に PC-9801-100(AHA-1030P)/AHA-1030Bを導入しようとして
ハマりました。

Windows2000対応のC-Bus-SCSI板だし、PnP設定なのにナゼか認識されません。
別のXv20@Windows2000SP4だとちゃんと動作しているのに妙だなと思って検索すると、
このような記事がありました。

[PC-9801-100のWindows2000ドライバ]
http://weblabo.griffonworks.net/dorlog/2nddorcom/pc-98/thread47567.html

なるほど、SP3以後適用のWin2KだとPC-9801-100(AHA-1030P)の新規導入はダメらしいと
いうことで、SP3適用より前にボードを導入した機体だとSP4適用後も問題なく使えている
のも合点がいきます。(ただし、[ドライバの詳細]ボタンがグレーアウトしてます)

テスト用Xv20/W30に内蔵IDEの4.3GB、全てFAT16で以下のようなマルチブート環境です。

A: Windows98SE
B: DATA領域
C: Windows2000 SP4
D: MS-DOS6.2

これでもってあれこれ試してみました。
  1. そら さん   2004-04-06 06:56:51
    ●お手軽な導入法。

    デバイスマネージャ→[ドライバの再インストール]などから、
    [Adaptec AIC-6X60 ISA Single-Chip SCSI Controller]を選択すると、ミニポート
    ドライバ sparrow.sysが入ります。リソースも IRQ:03, I/O:1840-187F,
    MEM:DC000-DFFFと、自動設定のままで競合なしです。

    ただこれだと、デバイスマネージャ上でも同様ですが、
    --------------------------
    HDBENCH Ver 3.40 beta 6 (C)EP82改/かず
    OS Windows 2000 5.0 (Build: 2195) Service Pack 4

    Adaptec AIC-6X60 ISA Single-Chip SCSI Controller
    nEC DKU363-N 9180

    Read Write RRead RWrite Drive
    1995 1968 1570 938 H:10MB
    --------------------------
    こんなような表示になります。AIC-6X60=sparrow、ISA=C-Busなのでまぁいいんですけど。

    ●ビシッとキメたい人向けの導入法。

    きっちり"NEC PC-9801-100"でないとヤだという場合は面倒なINF書換えでも
    OKですが、この際Windows2000-CDの scsi.in_とsparrow.sy_を展開したものを
    使ったほうがラクチンです。

    sparrow.sys自体はSP4のものと同一ですが、scsi.infがカレントのsparrow.sysを
    要求してくるので、これらは同じフォルダに置いておいたほうがいいです。

    そうするとこのように"NEC PC-9801-100"になります。
    むろんパフォーマンスは変わりません。
    --------------------------
    NEC PC-9801-100
    nEC DKU363-N 9180

    Read Write RRead RWrite Drive
    1999 1972 1551 938 H:10MB
    --------------------------

    上記引用のスレッドにもある通り、SP3適用後に置きかえられるscsi.infでは、
    "Manufacturer=NEC"のエントリの全てが削除されています。
    これが、PC-9801-100が新規に認識されず、事前に導入されていた場合でも
    エントリが無いのでsparrow.sysのプロパティーが見えない理由でしょう。

    NEC/AdaptecのPC-9821X-B02L,B09などはPnPで"Adaptec AHA-294X/AIC-78XX"となる
    ので問題は無いのですが、C-Busボードとなると手動で導入しないとダメなようです。
  2. そら さん   2004-04-06 06:58:54
    ちなみに今回試したPC-9801-100(AHA-1030P)は"PC-9801-100"と"AHA-1030B"で、
    Windows2000SP4への新規導入に関してはいずれも全く同一の挙動でした。

    このテスト機Xv20はマルチブート環境だし、AHA-1030Bといえば「Windows98では
    動作しない」とされている部分について、じゃあSEだとどうなんだろう?という
    興味もあったのでついでに検証してみました。
    http://www.adaptec.co.jp/news/if980902.html

    PnP設定のAHA-1030Bを装着し HDDは接続しないままでWindows98SEを起動すると、
    「SCSI-2ボードが見つかりました」とは云うもののPnPでドライバは入らず、
    ウィザードが起動します。"AHA-1030B"というエントリが無いので"AHA-1030P"として
    インストール。とりあえずsparrow.mpdが入ってリソースにも競合はありません。

    いったんシャットダウンした後で、AHA-1030BにHDDを接続してWin98SEを起動すると
    以下のようなメッセージを出して、起動途中でコケちゃいます。

    「無効なVxDダイナミックリンクコールがデバイス番号3のサービスBに送られました。
    Windowsの設定が無効です。Windowsセットアップをもう一度実行して問題を解決して
    ください。」

    このまま放置すると「電源を切る準備が…」のあとで勝手にシャットダウンします。
    再起動するとそのままセーフモードに入ります。

    もういちどSetupするワケにはいかないので、マシンの起動後に外付けSCSIの電源を
    投入する手口でもって、Win98SE上でAHA-1030B接続のSCSI-HDDが認識され、ドライブ
    レターはCD-ROMの後にアサインされます。この状態でHDBenchなども走りますが、
    再起動させると同様にコケてしまいます。さすがに常用するには難有りです。

    次にこの状態のまま、ボードをAHA-1030Bから PC-9801-100に差し替えます。
    HDDを接続してWin98SEを起動するとすると、今度はPnPで"PC-9801-100"と認識して
    ドライバも自動的にインストールされるという、至って正常な挙動です。

    ハードウェアがほぼ同一のAHA-1030BとPC-9801-100/AHA-1030Pの違いはというと
    ROMくらいしか思い当たりませんが、やはりWindows98SEでも AHA-1030Bは使えないと
    判りました。いずれの基板シルクも"AHA-1030P"で、PCBのREVまで同じです。
    Socketに実装されたROMを差し替えると、たぶんそのまま入れ替わるような気がします。

    確かAHA-1030Bの方が後発だったと思いますが、どこでどう間違ってこんなヘンテコな
    仕様になっちゃったんでしょうねぇ。
  3. まりも さん   2004-04-07 19:52:29
    AHA-1030Bは BIOS versionが 2.00以上になっているだけで、AHA-1030Pの後期のものとハードウェア的に違いがないように見えます。Bのほうは、BIOSによるディスクアクセスの速度が、Pよりもいくらか速くなっていますが、DOSなどでは意味があるものの、BIOSを使わないOSだと意味無しですね。BIOS無効にすれば BのほうもWindows98SEが正常に起動します。BのBIOSに問題があるだけのようです。
  4. そら さん   2004-04-08 19:39:20
    実のところ「AHA-1030BはWindows98では動作しない」という情報は、A1030PAT.LZH他が
    置いてある まりもさんのWebからLINKしてあるのを見て初めて知りました。

    検証した1030x系ボードは日電純正型番のついた"PC-9801-100"と、Adaptec箱入の
    "AHA-1030B/J97"で、いずれも1997年製のようです。

    そういえば AHA-1030Pにも2種類ありましたね。当方にあるものはいずれも後期verの
    ようです。"AHA-1030P ReadySCSI 98"あたりの赤DIP-SW版が前期verだったかな?

    Adaptec版の"AHA-1030P"だけは手持ちにありませんが、検証したボードのBIOSは、
    100ボードが "BIOS:PC-9801-100 Ver 1.10 NEC Corp.1994"、
    1030Bボードが"BIOS:PC-9801-100 Ver 2.00 NEC Corp.1994-96" でした。
    それぞれのBIOS内容をコンペアしてみると、なるほどかなり違っているようですね。
  5. まりも さん   2004-04-08 20:09:25
    そら さんが書かれているのと同じところで私もはまりました。SCSIディスクを繋がないと発症しないのですよね。検索してみたものの、ここの過去ログでは類似の事象が見つからず、アダプテックのサイトに行ってみたところ、書いてありました…。
    NECは何もアナウンスしてないようですし、PC-9801-100の型番で出ているぶんについては、AHA-1030[P]相当のものしかないとみてよさそうです。
  6. GZJ100W さん   2004-04-09 15:44:17
    突然失礼致します。
    少々お尋ねしますが、1030ボードのBIOSのバージョンはどうやってチェックするのでしょうか。

    Adaptec AHA-1030Pを1枚だけ持っているのですが、ここを読んでいるうちに気になりまして…
  7. まりも さん   2004-04-09 21:25:46
    MS-DOS(かWin9xのMS-DOSモード起動で)のコマンドから
    debug ↓
    d dc00:0↓ (アドレスは d000:0の場合もありうる)

    と打ちます。↓はエンター(リターン)キーです、念のため。

    そうするとそれらしき文字列が出てきます。
    ちなみに初版と思われる94年製ボードのROMでは、
    "BIOS:PC-9821-100"
    という間違った表記になっていました…

  8. GZJ100W さん   2004-04-10 01:55:12
    まりもさん、有難う御座いました。

    で、結果ですが、
    ……"NEC.NEC BIOS:PC-9801-100 Ver 1.10..Copyright NEC Corp. 1994...3"……
    となりました。

    ちなみに、私のボードはAdaptec AHA-1030Pで、赤いディップスイッチが実装されています。
    何時購入したものかは忘れてしまいましたが、実装部品と型番シールから95年製造と思われます。BIOS-ROMにも1995と書かれたシールが貼り付けてあります。
    ちなみに、搭載チップのAIC-3340QとAIC-6360Qは日本製でした。

    NEC PC-IN700/4Cとの同時購入で、LAOXのThe Computer館で店員に勧められて購入したものですが、近頃になって有難味が大きくなったような気もします。
  9. KAZZEZ さん   2004-04-12 11:53:51
    > BIOSバージョン
    うちにあるのも見てみましたが、1.10(PC-9801-100)と2.10(AHA-1030B)でした。
    後者は1994-1997となっており、上の報告より新しいので、
    ちょっとは期待したのですが、やはり8GB超はDOSから認識しませんでした。

    > BIOSによるディスクアクセスの速度が、Pよりもいくらか速くなっていますが、
    Adaptecの製品説明ページ(現在リンク切れ)では、1030Bは1030Pと比べて最大約30%高速化と
    ありましたが、1MB/S程度の遅いHDDでは特に違いは見られませんでした(HDB98ver1.10)。
    A1030PATだと約2倍だそうですが、こちらはまだ試していません。

    それと、上で引用されているスレで、
    100ボード/1030BはPnP対応機では自動的にPnPとして認識されるため、
    付属ユーティリティでPnPモードに設定しても、実際には
    何もしていないのかもしれないと言ったのですが、挙動に若干違いがありました。
    # 上記スレでも触れましたが、設定を変えるたびにPCIセットアップから
    # CバスPnP情報は削除してから試しています。念のため。

    PnP機(G8VER)において、100ボード/1030Bは、もし非PnPに設定されていても、
    PCIセットアップではプラグアンドプレイとして報告され、手動設定したIRQが
    振られます。このとき、DIP-SWでBIOS無効に設定していても、勝手にBIOSアドレスが
    割り振られています。DIP-SWの設定はPnP非対応機にだけ機能するそうなので、
    上記の「BIOS無効」というのは、物理的に引っこ抜くという意味なのでしょうか。

    しかし非PnPモードに設定時に、かつ設定したリソースが一つでも
    Cバスセットアップで予約されている場合には、100ボード/1030Bの
    すべてのリソースが未割当てになりました。当然DOSから認識できず、
    付属の設定ユーティリティでさえ100ボードを見つけてくれません。
    しかしPnPとして存在は報告されるためか、Windowsが起動すればその時点で
    リソースが振られ、普通に使えるようです。

    100ボード/1030Bの非PnPモードは、PnP対応機では中途半端なPnPとして働くみたいです。
  10. KAZZEZ さん   2004-04-12 12:06:17
    > リソースも IRQ:03, I/O:1840-187F,
    > MEM:DC000-DFFFと、自動設定のままで競合なしです。
    というより、PnPだからだと思います。
    Windows98で使えない問題が、もしも、PnPまわりの仕様変更が絡んでいるのだとしたら、
    非PnPで手動設定したらどうかと思っていたのですが、自動設定のチェックが外せませんでした。
  11. まりも さん   2004-07-29 00:18:37
    >PnP対応機では中途半端なPnPとして働く
    古いスレッドに今頃コメントで恐縮ですが、PnPの意味合いに2つの事柄があるように思います。ひとつは、リソースを勝手にシステムが割り振ってくれるという意味、もうひとつは、手動で固定設定したリソースを、システムに伝えるという意味です。前者の機能は切ることができ、それをNon-PnPと称しているようです。しかしこのボードでは後者の機能は切ることができません。切れなくてもとくに不都合はないと思いますが、挿してあるけれどもボードを使用しないというときにちょっと不便です。
  12. KAZZEZ さん   2004-10-05 19:31:09
    >PnP対応機では中途半端なPnPとして働く
    たしかに、ちょっと変な言い方だったかもしれません。
    言いたかったことは仰る通りです。フォローありがとうございました。