ちなみに今回試したPC-9801-100(AHA-1030P)は"PC-9801-100"と"AHA-1030B"で、
Windows2000SP4への新規導入に関してはいずれも全く同一の挙動でした。
このテスト機Xv20はマルチブート環境だし、AHA-1030Bといえば「Windows98では
動作しない」とされている部分について、じゃあSEだとどうなんだろう?という
興味もあったのでついでに検証してみました。
http://www.adaptec.co.jp/news/if980902.htmlPnP設定のAHA-1030Bを装着し HDDは接続しないままでWindows98SEを起動すると、
「SCSI-2ボードが見つかりました」とは云うもののPnPでドライバは入らず、
ウィザードが起動します。"AHA-1030B"というエントリが無いので"AHA-1030P"として
インストール。とりあえずsparrow.mpdが入ってリソースにも競合はありません。
いったんシャットダウンした後で、AHA-1030BにHDDを接続してWin98SEを起動すると
以下のようなメッセージを出して、起動途中でコケちゃいます。
「無効なVxDダイナミックリンクコールがデバイス番号3のサービスBに送られました。
Windowsの設定が無効です。Windowsセットアップをもう一度実行して問題を解決して
ください。」
このまま放置すると「電源を切る準備が…」のあとで勝手にシャットダウンします。
再起動するとそのままセーフモードに入ります。
もういちどSetupするワケにはいかないので、マシンの起動後に外付けSCSIの電源を
投入する手口でもって、Win98SE上でAHA-1030B接続のSCSI-HDDが認識され、ドライブ
レターはCD-ROMの後にアサインされます。この状態でHDBenchなども走りますが、
再起動させると同様にコケてしまいます。さすがに常用するには難有りです。
次にこの状態のまま、ボードをAHA-1030Bから PC-9801-100に差し替えます。
HDDを接続してWin98SEを起動するとすると、今度はPnPで"PC-9801-100"と認識して
ドライバも自動的にインストールされるという、至って正常な挙動です。
ハードウェアがほぼ同一のAHA-1030BとPC-9801-100/AHA-1030Pの違いはというと
ROMくらいしか思い当たりませんが、やはりWindows98SEでも AHA-1030Bは使えないと
判りました。いずれの基板シルクも"AHA-1030P"で、PCBのREVまで同じです。
Socketに実装されたROMを差し替えると、たぶんそのまま入れ替わるような気がします。
確かAHA-1030Bの方が後発だったと思いますが、どこでどう間違ってこんなヘンテコな
仕様になっちゃったんでしょうねぇ。