250GBのハードディスクの中で、先頭の32GBまでの部分を起動ドライブとして、残りをデータドライブとして使うことができないか調べました。下記のスレッドの追試です。
http://www.griffonworks.homeip.net/dorlog/2nddorcom/windows/thread22825.htmlまた、下記のスレッドも参考にさせていただきました。
http://www.cham-reo.com/logsearch/Log.aspx?c=maniax&d=20021008T211845&id=20127環境は以下の通りです。
・本体 PC-9821 Rv20/N20(Pentium II ODP×2基)
・SCSI I/F アイ・オー・データSC-UPU2(BIOS Ver.1.60)
・SCSI-IDEブリッジ ACARD AEC-7720U
・HDD Western Digital WD2500JB
・OS Windows NT 4.0 Workstation SP6a
Windows NTのディスクアドミニストレーターで32GB超の部分にかかるパーティションを作成した場合の挙動について、今のところの結論は以下の通りです。
(a) パーティションの開始位置は32GB以下でなければならない。
(b) パーティションの終了位置が32GBを越えると、パーティションテーブルには下位16bit(65536で割った端数)のみが書き込まれる。
(c) 上記(b)で書き込まれた端数がパーティション終了位置として可能な値の場合、すなわち上記(a)で書き込まれた開始位置を下回らない値の場合、その端数が終了位置とみなされ、32GB超の部分は使用することができない。
(d) 一方、上記(b)で書き込まれた端数がパーティション終了位置として不可能な値の場合、すなわち上記(a)で書き込まれた開始位置を下回る値の場合、(b)で指定した値がそのままパーティションの終了位置となり、32GB超の部分が使用できることがある(できないこともある)。
例を挙げましょう。
32GBぎりぎりまでを起動ドライブとして使い、残りをデータドライブとして使うためには、以下のようなパーティションテーブルを作成する必要があります。
・パーティション1 00 00 01 00 7F 07 FE FF
セクター0(C/H/S = 1/0/0)〜セクター67108863(C/H/S = 127/7/65534)
・パーティション2 00 00 FF FF 7F 07 14 47 [07]
セクター67108864(C/H/S = 0/0/65535)〜セクター488395775(C/H/S = 127/7/476948)
ここで、[ ]内はパーティションテーブルにフィールドが存在しないため書き込まれない部分です。
これには、ディスクアドミニストレーターで以下のようにパーティションを作成します。
・パーティション1 32767MB
・パーティション2 残りすべて(205707MB)
実際、こうして作成したパーティション1からはWindows NTを起動することができます。また、これとは別のハードディスクでは、先頭の30GBをWindows NTの起動ドライブ、次の2GBをWindows 95の起動ドライブ、残りをデータドライブとして使うことができるようになりました。
上記の例は条件(d)に該当するのでうまくゆきましたが、仮に条件(c)に該当すると、フォーマット直後は正常に使用できますが、システムを再起動するとパーティション2は端数分の小さなサイズに縮小してしまい、フォーマット情報も失われます。また、条件(d)に合うよう、フォーマット後にパーティションテーブルの中でパーティション2の終了シリンダー番号を手作業で書き替えた場合も、再起動すると使えなくなりました。パーティションテーブルに書かれた終了位置は実際の値と矛盾するのは仕方ないとしても、デタラメでは駄目なようです。
また、パーティション2については、作成後、ディスクアドミニストレーターを終了する前にフォーマットする必要があります。一旦終了してしまうと、せっかく作った大きなパーティションのサイズをディスクアドミニストレーターが「忘れて」しまい、条件(c)の場合と同じくパーティションが縮小してしまいます。
さらに、条件(d)に合うように先頭パーティションのサイズを32GBから変えていろいろ試してみたところ、ディスクアドミニストレーターを再起動するとパーティション2のサイズが0MBとなってしまう例がありました。したがって、上述の他にも何か条件があるようです。
とりあえずは、システム専用に古い小容量のディスクをつなぐ必要がなくなり、250GBのハードディスクから起動することができるようになりました。心なしか起動にかかる時間が短くなったような気がします。