98伝言板の方で話題となったことですが,98本体のIDEで4.3GB以上のHDDに対応している機種(おおむね97年夏モデル以降)において,「8.4GBの壁」があるかどうか,実例としてご存じの方がいらっしゃいましたら,本体機種とドライブの機種(容量)とともに,
(1)起動できなかった
(2)ドライブを認識しなかった
(3)8.4ぶんだけは使えたが,それ以上の部分をアクセスしようとしたらエラーになった
(4)全容量問題なく使えた
のいずれであったか,書き込んでいただけませんでしょうか。
なおOh!PC5月号には,V200MZ/C2で実際13GBのHDDが認識できた,と書いてあります。
- re: 月光 さん
投稿日:1999年05月12日 20時44分
Xa200 + DTTA371010の組合せを内蔵IDEに接続したときは
DOS6.2のFORMATで8GBぐらい
Win95のFDISKで8GBぐらい
Win98のFDISKでもやっぱり8GBぐらいしか、どうやっても認識できませんでした。
多分8.4GBの壁というやつだと思います。
ちなみに今はIFC-USP-MにSDAT接続して10GB全部使えてます。
- re: ブルー さん
投稿日:1999年05月12日 21時27分
うわさのV200MZ/C2のIDEにMaxtorのM91360D8(13.6GB)をつないで使ってます。
しかし、Windows95でもWindows98でも8GBくらいしか見えません。(起動フロッピー、DOS窓の両方とも)
これってやっぱり8.4GBの壁なんでしょうか...
> Oh!PC5月号には,V200MZ/C2で実際13GBのHDDが認識できた,と書いてあります
近くの本屋にいったらもう無かった、どうやったら認識できると書いてあったか教えてもらえませんか?
もしかしてBIOSの書き換えとかそんな方法なのでしょうか?
- re: ほっぷ さん
投稿日:1999年05月13日 09時15分
>もしかしてBIOSの書き換えとかそんな方法なのでしょうか?
Oh!PC5月号には,V200MZ/C2で実際13GBのHDDが認識できたとしか書いてありません。
昨日PC-98のページで紹介されました
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/9827/mysoft.html
にいってみてはいかがですか?
- re: かば さん
投稿日:1999年05月13日 15時31分
あまり多くの情報は寄せられていませんが....
月光 さん,ブルー さん,ありがとうございました。ほかに,おやじ!96Mさんが,「どる仲」の方でも情報募集されていますが,そちらでは
◎(しゃこさん)V166青札+DTTA371010(10GB)では(3)
◎(昔のどるこむ???)青札+WDの10GBでは(4)
といった事例が寄せられています。
情報は少ないのですが,今までのところやはり8.4GBの壁あり(しかし8.4分だけは使える)という例が多いようです。
Oh!PCの記事は,もしかして「認識した」だけで,実際には8.4しか使えないのではないかという疑問もあるようです。
引き続き書き込みをお待ちします(こちらの伝言板は,プッシュアウトまでまだ余裕あり)。
うちのV200青札で13GBくらいを試してみようかな....でも標準3.2G+SCSI4.5GBで間に合ってるしねえ。AT機を含め,他のマシンでも最近HDDのスペースがあり余っています(時代から取り残されつつある証拠かな)。
- re: 星(ま) さん
投稿日:1999年05月13日 17時27分
上で紹介されている WildCatさん作成のツールに付属の Readme.txtを見ると
わかりますが、4.3GB超のIDE HDDに対応するBIOSでは、約4.3GBの制限を越え
た容量のIDE HDDの場合、HDDが持っているパラメータを使ってアクセスする
ようです。
その結果、例えば IBM DTTA371010の場合、パラメータは
CYLINDER--- 16383
HEADS ----- 15/16
SECTORS --- 63
となっているので、
16 x 63 x 16383 x 512 = 8455200768バイト (= 約8GB)
がBIOSで認識できる上限となります。
中にはシリンダ数として 16383以上の値を持つものもあるようですが、
一般的には Max16383となっています。
(ちなみに IBMのHDDはすべて Max16383となっており、DJNAシリーズの20GB
クラスを接続しても8GBと認識される筈です)
上記のとおり、この「8GBの壁」は HDDの持つパラメータが「CHSでアクセス
すると私の容量は8GBだよ」となっているために起きているものであり、BIOSの
制限は関係ありません。
また、Windows95/98などは BIOSを使わないので、フォーマット済みのHDDを
増設し「ブートドライブとして使用しない」という使い方ならば、Windows
からは 8GB超の領域も使える筈です。
- re: 月虹 さん
投稿日:1999年05月13日 19時22分
WildCatさん作成ツールの Readme.txt を読みましたが、いくつか誤解がある
ようです。
ATA の規格上は(というか、実際のレジスタのビット数です)
Sector数----1~255(8bit)
Cylinder数--0~65535(16bit)
Head数------0~15(4bit)
です。
LBA でアクセスする場合は、合計 28bit で表せる 268,435,456 Sector
(約128GB)までが、現状での ATA の最大容量となります。
#互換性を持たせての拡張はちょっと困難
ところが、CHS アクセスでは、16,514,064 Sector(約7.87GB) までしか
アクセスできません(理由は知らん)。この時(PC/AT BIOS からのしがらみで)
一般的に用いられるパラメータが 63Sec, 16383Cyl, 16Head なのであって、
あくまでパラメータ範囲は上記の様になっており、総セクタが 16,5M を
越えない範囲内でなら使用パラメータは範囲内では可変です。
この様に、8GB 以上の HDD であっても、CHS でアクセスする限りに
おいては、約 7.87GB までしか使えません。
また、今後 8GB 以上の容量を持つ HDD では、CHSアクセスをサポート
せず、LBAアクセスのみの物が出てくる可能性があります。
というわけで、WildCatさんの
> 16 * 63 * 65535 * 512 = 33822351360(= 約32GB)が上限となるはず
というのは CHS アクセスではムリなんです。実際に、どういうことを
プログラムで実現しているのか、知りたいですね。
8GB超の HDD を付けて、8GB までしか使えないっていうのは、おおむね、
この制限だと思います。
んで、PC の BIOS のことを考えると、実際には LBA でアクセスするのだが、
過去との互換/拡張の関係で Sec, Cyl, Head のパラメータを使って
いるんだと思います。
98 BIOS を今までと同手段(ヘッド数を倍にする)で拡張した場合
16 * 17 * 65535 * 512 = 9,126,666,240byte(約8.5GB)
こうなります。これは CHSアクセスの制限を越えています。
「8GB くらいしか使えない」というのが約7.87GB なのか、約8.5GB
なのかが判れば、現状の 8GBの壁の理由が解明できます。
個人的な予想としては、BIOS のパラメータとしては土野明日香さんが
おっしゃるとおり 31GB まで対応しているが、CHS を使用している
部分が残っているために、約7.87GB までしか使えなくなっているのでは
ないか? と思っています。
FORMAT周りなんかはあやしそうですね。昔 540MB超に An で対応した
ときも、FORMAT周りだけは直っていなくて、An は自力では 540MB超 HDD
をフォーマットできなかったということがあるし。
- re: ブルー さん
投稿日:1999年05月13日 21時59分
ほっぷさんこんにちは
> Oh!PC5月号には,V200MZ/C2で実際13GBのHDDが認識できたとしか書いてありません。
> 昨日PC-98のページで紹介されました
> http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/9827/mysoft.html
> にいってみてはいかがですか?
WildCatさんのPTFMT98.EXEを使用してみました。何か危険そうなので一応バックアップをしてから試して
みたのですが、このドライバを使用してWindows98の起動ディスクからFDISKを使ってみたら確かに今使っ
ている8GBの後に残り5GBぐらい増えて見えました。
いろいろ試してみたのですがDOS6.2のFORMATでも使えるみたです。
試しにDOSとWindows98でフォーマットして、起動ディスクにしたらなんと8GB以上のパーティションから
でも起動できてしまいました。SCANDISKの完全でも別に問題がみつからないのでこのまましばらく使って
みようとおもいます。
使用環境は
V200MZ/C2 + Maxtor M91360D8(13.6GB、内蔵IDEに接続)です
- re: Thisman さん
投稿日:1999年05月15日 00時58分
>月虹さん
その情報を、制作元に連絡されると言うのは如何な物でしょう?
とりあえず内蔵I/Fでも10G以上が使える、なら、結構有用なツールだと思いますし、安定性や正確さが上がるのは、PC-98ユーザーにとって利益になることだとも思いますし。
- re: 0990 さん
投稿日:1999年05月15日 02時21分
今月発売のPCcomputing誌にHDDの容量の壁について詳しい話が解説されています。
記事によるとインターフェイス側のBIOSが、拡張INT13に対応していないと、8.4G以上の領域は使えない様です。
拡張INT13に対応していないマシンの為に、PC/AT互換機の世界では8.4G以上使用可能にする為のユーリティソフトが用意されている様です。。
はじめて知りました・・・。
- re: Thisman さん
投稿日:1999年05月15日 02時51分
ソレは、PC98-NXを含むPC/AT互換機系の話の様な?(^^;
PC-98だとディスクアクセス割り込みはINT1Bですし、IDE系の内蔵I/FはNECのカスタムチップ使ってるから、微妙に違うような気がするんですが、その辺も書いてありますか?>PCc誌
- re: かば さん
投稿日:1999年05月15日 17時55分
プッシュアウトの壁がちらちらと見え始めたようですので,ここらでサマリーをしておきましょう。
8.4GBの壁は,やはり「ある」らしい。
10GBあたりのを「認識した」という情報はあるが,本当に全容量使えたという確かな証拠がない。
しかし「起動しない」とか「装置を認識しない」というような例はなく,8.4GBのHDDとして正常に働く。
まあこんなところでしょうか(結局は,もともと私の思っていたのと同じでした)。
でも現行機種あたりだと,本当に壁がないような気もしますね。
何か新しい事実が判明したら,是非新規で書き込んで下さい。
- re: 0990 さん
投稿日:1999年05月15日 22時28分
Thismanさん
>PC-98だとディスクアクセス割り込みはINT1Bですし、IDE系の内蔵I/FはNECのカスタムチップ使ってるから、微妙に違うような気がするんで
すが、その辺も書いてありますか?>PCc誌
すいません、PC-98も変わらないと思ってました。(汗) そういえばPC/AT互換機には4.3GBの壁はありませんね。
かわりに2.1GBの壁があるようですけど。記事ではNEC PC-98シリーズについては触れられていませんでした。
#でも8.4GBの壁は互換機と同じでINT1B?の制限のような気が・・・