先週末になりますが、横浜都筑阪急のソフマップにて最後の1個だったCHANPON3を購入しました。
http://www.kuroutoshikou.com/products/chanpon3/chanpon3.html■ ファーストインプレッション
製品版でも、上記のURLにある写真のようにジャンパ線が飛んでおり、既にどるこむ等で動作報
告があがっているなか、動作不良報告も結構多く、初期不良が心配だったため、まずAT互換機で
動作確認を実行。
・SCSI部
起動時にCtrl-Iにて、SCSIのBIOSセットアップ画面呼び出し、SCSI機器のスキャンを実行す
るとデバイススキャンで固まるが、起動時のデバイススキャンではハングアップすることが
なく正常に認識。試したデバイスはHDD,MO,CD-R。なお、PC-98用のSCSI BIOSは搭載されてお
らず、ユーザ自身でBIOS書き換えを実行する必要あり。
・SOUND部
C-MediaのHPに最新のドライバが公開されているということだったが、付属のCD-ROMからドラ
イバをインストール。起動時のプチノイズも特にみられず音源としては正常動作。ただし、
INFファイル指定でインストールするとMIDI I/Fが認識されるが、物理的な端子がなく!マ
ークがつく。WDMディレクトリの下のsetup.exeを実行すると、MIDIをDisableにすることが
できるので、setup.exeを再実行したところ、MIDIは認識されず、音源チップのみ認識。
・USB部
内部1、外部2の計3端子あるため、それぞれにUSB-CDROMを接続し認識するか確認。当初まっ
たく認識しなかったのだが、デバイスマネージャをよく見るとRATOC製のドライバがインスト
ールされていた。テストに使用したAT互換機には、RATOC製のUSB2.0 I/Fを使用しており、
デフォルトのドライバとして適用されてしまった模様。付属のCD-ROMから、UBS2.0のドライ
バをインストールすると、全ての端子で正常認識。
SCSI BIOSメニューのデバイススキャンで固まるのが気になったが、BIOS画面から実行した場合
のみの障害で、PC-98用のBIOSに書き換えてしまうことから、問題ないとの判断からBIOS書き換
えを実行。
■ 98用SCSI BIOSに書き換え
SCSI BIOSは後日提供ということで製品には付属しなかったが、どるこむにて暫定的にPC-98用
のBIOSが配布されているURLが公開されていたので、そこからダウンロード。
http://members.jcom.home.ne.jp/m.sono/アップデートツールがあまり賢くないようで、他のSCSIホストアダプタを差してあると、誤認
をしたり、アップデートできないことがあるという情報があったため、素のRa20でCHANPON3の
み差してアップデート実行。
Readme.txtに書いてあるとおり、/Fオプション指定でおこなったが、アップデート途中、ホス
トアダプタがみつからない、BIOSが間違っているなどエラーが出たものの、書き換えは終了。
ちょっと不安になりつつ再起動したところ、起動時に9821 BIOS for INIC1060Pと表示され、
正常起動。
なお、AT互換機のBIOSでは、起動時にデバイススキャンがおこなわれたが、98用BIOSではスキ
ャンなし。また、SCSI設定ツールのmenu.exeを実行しても、デバイススキャンは無し。なお、
試したデバイスはHDD, MO, DVD-ROMを使用(ちなみに、IDE-SCSI変換は未使用で全て純潔SCSI
デバイス)。
また、他のホストアダプタとの共存では、CHANPON3のBIOSが無効になるということだったが、
Rv20でも同様で、オンボードのSCSIが優先。ボード上にはSCSI BIOSを無効にするジャンパが
があるが、BIOSを無効にしてしまうとドライバで認識せず。ドライバでの認識には、少なく
ともSCSI BIOSは有効にしておく必要あり(ブートデバイスとしないのであれば、PC-98、AT
互換機用どちらのBIOSでも問題なかった)。
■ PC-98でのUSB, SOUND動作について
シングルCPUでは、ともに問題なし。SMP環境のRv20で試したところ、SMP環境ではUSB部は認識
するもののCPU使用率が高く、デバイスを未認識。SMP環境でのUBS2.0の不具合は、UBS2.0 I/F
登場時にRATOCのもので試しており、EHCIドライバのみを無効にし対処。
# SMP環境でのUSB2.0不具合報告はどるこむでかなり前に報告していたものの、意外と知られて
いなくて、最近の騒ぎを見ると自分の投稿はなんだったのかと、ちょっと残念(レスもつか
なったし...)。
http://www.cham-reo.com/logsearch/archive/stage_3/maniax/sled14925.htmlSOUNDについては、Win2k SP1環境の場合、最新のドライバをインストールすると、CMAudio.sys
でDRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUALが発生し、ブルースクリーン。YMFの件が思い浮かんだが、
それはSP2環境での話で、SP1でも発生すること、シングルCPU環境では発生しなかったことから
最新の632の不具合と思い、CD-ROM付属の627に入れ替えた所、正常動作確認。
# SOUNDのドライバインストールはINFファイル指定だと、MIDIおよびJOYSTICKの使用できない
デバイスの分のリソースを割り当てようとするので、setup.exeでdisableにするようにして
インストール。setup.exeではインストール途中でとまるらしいが、インストーラは正常動作
(627,632ともに)。
■ IRQの割り当てについて
CHANPON3ではCHANPON1と異なり、IRQの割り当ての設定がみられなかった為、全て同一のIRQに
割り当てても正常動作するか確認。CHAPON1では、SCSIが単独のIRQを要求し、全て同一のIRQを
共有するとSAFEモードでの起動になってしまうが、CHAPON3では全て同一のIRQでも問題なし
(AT互換機、PC-98ともに確認)。
# CHAPON1のSCSI部はIFC-USP, IFC-USP-M(2)と同様のもので、IFC-USP-M2でも他のIRQとの共
有ができなかったが、CHANPON3はメルコ製のSCSI BIOSとは異なるため、問題ない模様(IOI
のInitio INI-A100U2Wと同等のもの)
なお、WaveSMITを使用した場合、SCSI、MIDI、SOUNDで3つの割り込みを必要とするため、2nd
CCUとオンボード音源、およびIDE I/Fのうちいずれかを無効にしないと割り込みの空きがなく
なってしまう。Rv20では、PDをはずすとIDE I/Fの9が自動的にあくので、WaveSMITを使用し、
IRQ=9のみがあいた状態で、CHANPON3を動作させたが正常動作(パフォーマンスへの影響はあ
るかもしれないが)。
# ちなみに、IRQ=9にはCHAPON3のSCSI、SOUND、USBの他、オンボードSCSI、オンボードNIC、
ビデオカード(GeForce2MX)、キャプチャカード(MTV1000)が入っている。